...彼が執筆した小説は、厖大な批評にさらされた...
...その博物館には、厖大な数の美術品が収蔵されている...
...建設計画のために、厖大な予算が必要となった...
...彼女の仕事は、厖大なデータの分析と整理を含む...
...地球上には、厖大な自然資源が存在している...
...インド諸島から厖大な貢物船は無事テルセイラの波止場に走り込んだのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...王と奴隷とを表現する雄渾(ゆうこん)単一な厖大(ぼうだい)な美の形式であり...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...私はそんな厖大(ぼうだい)な記録に眼を通すほどの根気はない...
谷崎潤一郎 「鍵」
...特務部の厖大な参謀組織は無用有害にさえなる...
戸坂潤 「社会時評」
...厖大(ぼうだい)にして尊敬すべき二人の婦人に抱きかかえられつつ...
中島敦 「光と風と夢」
...あの厖大かつ複雑極まる...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...出版物の書目を集大成したサンフォードの「ルイ十七世本(ブックス)」(紐育・一八〇九年)という厖大な図書目録まであるが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...厖大な量を輸入しようという肚であった...
久生十蘭 「川波」
...何千束とも知れぬ麻紙が厖大な量に積みあげられ...
久生十蘭 「新西遊記」
...〈昭和十六年作戦〉の大計画にもとづいて陸軍が厖大な戦争資材の買付と蓄積をはじめたとき...
久生十蘭 「だいこん」
...図体こそは厖大だが...
久生十蘭 「ひどい煙」
...*10後続の厖大な二篇――こいつが生やさしいものではないのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...厖大なロマンチシズムではありますまいか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私はきれめを見きはめる前に、厖大な、單なるかたまりといふものを記憶してゐて、それが内部に螢光燈を入れてあるやうに見えてくるのが、私の常識的な見方であつた...
室生犀星 「帆の世界」
...何事よりもその廟域の厖大なるに驚かされました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その厖大(ぼうだい)な蒐集や展観は松坂屋の服部氏や高島屋の川勝氏等の経済的応援があったためで...
柳宗悦 「四十年の回想」
...やはり厖大(ぼうだい)な郡誌などを編輯(へんしゅう)公刊して...
柳田國男 「地名の研究」
...それを信じさせたものは溯(さかのぼ)って行けば「大火に対してなんの防備もない厖大(ぼうだい)な都市」を作った市民自身の油断に帰着すると思う...
和辻哲郎 「地異印象記」
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