...香取先生にも何かと御厄介になること多し...
芥川龍之介 「田端人」
...本(も)と/\が空腹(すきはら)に酒を飲んだやうなものでグデン/\に騒ぎ立つた挙句が嘔吐(へど)を吐(は)いて了うとヘタ/\に弱つて医者の厄介になると同様だ...
内田魯庵 「青年実業家」
...あらゆる種類の文学が新聞雑誌の厄介になる時代になった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...然し外(ほか)に自己を発揮する余地もないからやはり雑誌の御厄介になる事に仕った...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...病院のご厄介になるほどのことは一度もなかった...
滝沢敬一 「ブイヨン・ドンゾール」
...此宿をたづねて厄介になる...
種田山頭火 「行乞記」
...再び江畔居の厄介になる...
種田山頭火 「旅日記」
...誰ひとり松葉杖の厄介になるような目には逢わされなかったけれど...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...厄介になるのが気がせつないといつて見えない眼で家の仕事をしてるのだといふことなどきいてるうちに伯母さんは息せききつて戻つてきて台所に豆らんぷをつけ...
中勘助 「銀の匙」
...生きていたってどうせ他(ひと)の厄介になるばかりで何の役にも立たないんだから...
夏目漱石 「道草」
...尾崎屋――」「その中でも一番厄介になるのは?」「駄菓子屋の文吉なんて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何時々々まで斯うして御厄介になるのもお気の毒でして...
眞山青果 「茗荷畠」
...平八郎は只(たゞ)「当分厄介になる」とだけ云つた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...さっそく山羊の御厄介になるのが常だからです...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やはり愛の神様にも穀物の神様にもお酒の神様にも御厄介になるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...子供はみな戸主の厄介になることになっていたのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...厄介になるつもりだから...
吉川英治 「平の将門」
...この水筒の御厄介になるんだね...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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