...本(も)と/\が空腹(すきはら)に酒を飲んだやうなものでグデン/\に騒ぎ立つた挙句が嘔吐(へど)を吐(は)いて了うとヘタ/\に弱つて医者の厄介になると同様だ...
内田魯庵 「青年実業家」
...此宿をたづねて厄介になる...
種田山頭火 「行乞記」
...彼女の厄介になる...
種田山頭火 「行乞記」
...・火燵まで入れてもろうて猫がおさきに(愚郎居)・雪あかりの日あかりの池がある畑がある三月十日比古君の厄介になる...
種田山頭火 「旅日記」
...成る可く家の厄介になるまいと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そのあとで警察のご厄介になる...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...私は そんなに眼がわるいのに仕事なんぞしないでも といつてさんざとめたけれど「なんにもせすとひと様の御厄介になるが気がせつないで」といつてどうしてもきかない...
中勘助 「銀の匙」
...お言葉に甘えて御厄介になるべえ」「人に世話を焼かせずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...この寺へ御厄介になる縁になったのです」「そうですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...じゃ帰りに厄介になるかも知れないと云うとすぐ宜(よろ)しいと快諾したところだけは旨(うま)かったが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...尾崎屋――」「その中でも一番厄介になるのは?」「駄菓子屋の文吉なんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尾崎屋――」「その中でも一番厄介になるのは?」「駄菓子屋の文吉なんて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一と晩厄介になるぜ」「入らつしやいませ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供はみな戸主の厄介になることになっていたのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...「暫く厄介になるよ」こう云って二階の端の...
山本周五郎 「桑の木物語」
...他人の厄介になるのを嫌う者は...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...「ずぼらぢやなけりや厄介になるんですがね...
横光利一 「悲しみの代價」
...やがて一晩厄介になる事になつてしまつた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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