...………「だが君の厄介になるのは気の毒だな...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...香取先生にも何かと御厄介になること多し...
芥川龍之介 「田端人」
...義雄は暫く厄介になることを告げた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それから「御厄介になる代りに...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...一生涯こちらの奥様(おくさん)とここに御厄介になる約束をしてしまつたもんですからね...
薄田泣菫 「茶話」
...当分厄介になる心算(つもり)で出立(しゅったつ)した途中...
関根黙庵 「枯尾花」
...悴が御厄介になることになりましてありがとうございます...
田中貢太郎 「嬌娜」
...――といつたやうなていたらく!螻子居の厄介になる...
種田山頭火 「旅日記」
...御厄介になると申し残して出て参りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...御当家様へ御厄介になることになりましたのでございます」「おお...
中里介山 「大菩薩峠」
...磨墨の作用によって硯の面の性質もだんだん変って来るので話が一層厄介になる...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...お菜(さい)を拵える時には豆腐屋の厄介になる...
夏目漱石 「道楽と職業」
...もう四五日厄介になるか」「さうね...
林芙美子 「浮雲」
...何時々々まで斯うして御厄介になるのもお気の毒でして...
眞山青果 「茗荷畠」
...子供はみな戸主の厄介になることになっていたのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...「暫く厄介になるよ」こう云って二階の端の...
山本周五郎 「桑の木物語」
...「またわしら処の子も東京で御厄介になる事も御座んすらい...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...言葉に甘えて厄介になるといたそう」「ええ...
吉川英治 「八寒道中」
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