...彼が臨終に於ける囈語(うわごと)は「吾人の右翼を強大ならしめよ!」であった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...万物(ばんもつ)は爾の前に静かならしめよ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...もう一人のをぢさまがラッパをならして...
鈴木三重吉 「かたつむり」
...これはパーヴァとこの家で呼びならしている年の頃十四ほどの少年で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...死は人をして静かならしむ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...」すべて命数限りあるものに――すべてを平等ならしめ平和ならしむる死に――生の無数の小川が流れこむ未知の海に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...喉をならしながら乳房にすがっている...
豊島与志雄 「猫」
...水中工事を困難ならしめ地下構造を脆弱(ぜいじゃく)ならしめていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...膳の上は汚ならしかった...
夏目漱石 「明暗」
...老人(としより)のゴマシオ頭のように小汚(こぎた)ならしくなってしまっていた...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...所謂和して乱れざるの佳境に進めて自由自在ならしめんこと...
福沢諭吉 「新女大学」
...それはちょうど戦闘開始の喇叭(らっぱ)を吹きならしたようにひびきました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...かへつて小ならしむることあり...
正岡子規 「俳諧大要」
...これに比例して全社会を富裕ならしめるものではなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ただ教法のみが人を尊厳ならしめるのであって...
三木清 「親鸞」
...愁歎場をして滑稽場とならしめて毫(ごう)も顧みざる志の卑(ひく)きに驚くのみ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...床板を踏みならして打ちこんだ...
山本周五郎 「花も刀も」
...さらにわたしの探査を十分ならしめるために出て行くと...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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