...そは恐らく卿等が卒読(そつどく)の煩(はん)に堪へざる所ならん...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...公卿華胄の公達(きんだち)も敢えて肩を竝ぶる者なく...
高山樗牛 「瀧口入道」
...参朝すると六卿がうやまいあわてて...
田中貢太郎 「続黄梁」
...○同七月五日、尾卿隠居慎(つつし)み、水戸烈公駒込に慎み、水戸慶篤卿、一橋慶喜卿の登営を停め、松平慶永に隠居慎(つつし)みを命ず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...花かつみの歌に風流をとゞめた流人實方卿の如き縉紳は云はずもがな...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...身分の高くない公卿は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それにワルマ卿が言うように...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ご存知ですかマートン卿...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ジョージ卿が一段と老けて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...何か新しい発見でも? 行って見ましょう」ジョージ卿と警部が何か輝く物体を熱心に調べている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...お前はビンセント卿で上等だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...薫も兵部卿の宮の宇治へおいでになれない事情を知っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兵部卿まあ、此頃の乱世の騒(さわぎ)はどうでござりましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...どんづまつた卿らからの飛躍である...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...「朝廷朝廷と、公卿はいうが、そんな公卿念仏を、たれが今どき、ありがたがろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...侍者(じしゃ)の公卿や典侍(てんじ)らの身をあずかってから...
吉川英治 「私本太平記」
...髪は公卿風(くげふう)の総髪に結(ゆ)い...
吉川英治 「新書太閤記」
...「不審なやつ、ふたりともしばらく待て!」こうしっかりと呼び止めておいて、三位卿、あの炯々(けいけい)と射るような眼をジッと注(そそ)いだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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