...公之を卻(しりぞ)く...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...――「卻(かへ)つて并州(へいしう)を望めば是(これ)故郷」と支那人の歌つたのも偶然ではない...
芥川龍之介 「本所両国」
...之を以てイエスの熱心を賞揚すると同時に彼の思想の未だ猶太思想の旧套を脱卻する能わざりしを憐む...
内村鑑三 「聖書の読方」
...自分のあらゆる幸福を相次いで卻(しりぞ)けてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...晩年先生の著書には卻て是を見ず...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...花開いて風卻て寒し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...病身この景物に対すれば卻て一層の悲愁を催す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...早く工場を売卻(ばいきゃく)して...
永井荷風 「ひかげの花」
...唐詩にある「卻望并州是故郷」の感じで見返ったことを覚えている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...卻て日本労働者の堪へ得ない強度の力役に服し得るのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻て邦人の職工と労働者とを駆逐し去つたのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻つて蒙古人に親しみを持たれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...旅順や大連で多く観て来たアカシヤは卻つて此地には少い...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...貧乏な旅行者の私達は卻つて文字通りに哈爾賓の街で札片(ふだびら)を撒いて歩いたのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...私達は冒険の積りで来て卻て何の事も無いのに安心しながら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻是今年春送人...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...無心卻看有所拠...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...行行向北卻逢春...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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