...大殿様が一喝して御卻(おしりぞ)けになった時も...
芥川龍之介 「邪宗門」
...之を以てイエスの熱心を賞揚すると同時に彼の思想の未だ猶太思想の旧套を脱卻する能わざりしを憐む...
内村鑑三 「聖書の読方」
...卻つてしまひには犬の方が疲れて目が眩んで來るのです...
江南文三 「相川おけさ」
...だから經驗ある者の忠言を卻けてはならぬ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...忘卻は、人間の救ひである...
太宰治 「お伽草紙」
...病身この景物に対すれば卻て一層の悲愁を催す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...国家主義の※害卻て国威を失墜せしめ遂に邦家を危くするに至らずむば幸なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...炎暑九月に入りて卻て熾なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...早く工場を売卻(ばいきゃく)して...
永井荷風 「ひかげの花」
...客は多く卻(しりぞ)けられるようになった...
森鴎外 「魚玄機」
...紫玉が祝儀を卻(しりぞ)けたのは曲が茶弘にあったのである...
森鴎外 「細木香以」
...卻て邦人の職工と労働者とを駆逐し去つたのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...実は卻つて阿片の吸飲を公認して...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...日本の墓のやうに陰気でなくて卻て哀情が深い...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...私達は冒険の積りで来て卻て何の事も無いのに安心しながら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻是今年春送人...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...間卻山東兵乱事...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻自覆無被...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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