...公之を卻(しりぞ)く...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...――「卻って并州を望めばこれ故郷」と支那人の歌ったものも偶然ではない...
芥川龍之介 「本所両国」
...忘卻は、人間の救ひである...
太宰治 「お伽草紙」
...母はゲーレスが腹打立てゝ卻けやうと思ふたから(she had hoped that Gareth would refuse indignantly)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...自分のあらゆる幸福を相次いで卻(しりぞ)けてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...洋書を整理し大半を売卻す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...花開いて風卻て寒し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...唐詩にある「卻望并州是故郷」の感じで見返ったことを覚えている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...南方先生若い盛りに黒奴(くろんぼ)女の夜這(よば)いを叱(しか)り卻(かえ)したに次いで豪い(『別訳雑阿含経』巻二十...
南方熊楠 「十二支考」
...客は多く卻(しりぞ)けられるようになった...
森鴎外 「魚玄機」
...紫玉が祝儀を卻(しりぞ)けたのは曲が茶弘にあったのである...
森鴎外 「細木香以」
...(マルガレエテに敬意を表して卻(しりぞ)く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...卻て邦人の職工と労働者とを駆逐し去つたのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...実は卻つて阿片の吸飲を公認して...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...張學良の北軍が関外へ退卻せねばならなくなつた時である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻つて蒙古人に親しみを持たれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...日本の墓のやうに陰気でなくて卻て哀情が深い...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...行行向北卻逢春...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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