...――「卻って并州を望めばこれ故郷」と支那人の歌ったものも偶然ではない...
芥川龍之介 「本所両国」
...この時アヌンチヤタが我を卻(しりぞ)けて人に從ひし悲痛は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...だから經驗ある者の忠言を卻けてはならぬ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...異薬を卻(しりぞ)け...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...自分のあらゆる幸福を相次いで卻(しりぞ)けてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...花開いて風卻て寒し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...国家主義の※害卻て国威を失墜せしめ遂に邦家を危くするに至らずむば幸なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...卻て書巻に親しむ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...初に聘(へい)を卻(しりぞ)けたはずである...
森鴎外 「魚玄機」
...これまでも日本人の一部は近代の隣国を間卻しては居なかつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻て日本労働者の堪へ得ない強度の力役に服し得るのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「滅二卻心頭一火亦涼」と云つた火定(くわぢやう)の僧の覚悟は...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻て邦人の職工と労働者とを駆逐し去つたのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...旅順や大連で多く観て来たアカシヤは卻つて此地には少い...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...私達は冒険の積りで来て卻て何の事も無いのに安心しながら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...間卻山東兵乱事...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...卻自覆無被...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...無心卻看有所拠...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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