...貴樣は又ピュー/\やり出さうとしてゐやがるな――此豫感する心の冷さと美學一卷を讀み了へたる後の疲れと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...新しい寢衣を着た上に掻卷を羽織つて外に出た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...石卷の會見より遙か後のことですから...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...相乘(あひのり)も渦(うづ)を卷(ま)いて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...」と葛卷があとで言つてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...葛卷はT君にはじめ...
小穴隆一 「二つの繪」
......
谷崎潤一郎 「細雪」
...失戀の彼が苦しまぎれに渦卷の如く無暗に歩きつた練兵場は...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...七略が一略一卷づつで七卷である...
内藤湖南 「支那目録學」
...ホトトギス 第十二卷第十一號所載)...
長塚節 「菜の花」
...百合の死骸の首に繩を卷いて見せるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...始めはなんにも卷いて居なかつた筈です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「六の宮の姫君」(大正十一年)は卷第九「六宮姫君夫出家語第五」にその題材を得てゐる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...右の手の指で卷上げた舌を引出す...
松本文三郎 「印度の聖人」
...尤も一例を擧げるとパンチヤダントラと云ふ五卷の書物に山犬の話がある...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...其の頃「文藝倶樂部」に連載せられし「誓之卷」なりき...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...小正月には特に此油を以て附け揚げをこしらへて佛さまに上げた(民俗學二卷二號)...
柳田國男 「食料名彙」
...渦を卷いて澱んでゐる頃は一房(ぼ)の繩が下まで屆(とゞ)かぬと言はれた...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
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