...彼女は即物的な人ではなく、感性的な部分も大切にする...
...この絵は抽象的ではなく、むしろ即物的な表現だ...
...彼は即物的な性格で、結果を出すことが得意だ...
...即物的に問題に取り組むことが大切だと思う...
...動作が即物的に反応するデバイスが使いやすい...
...国民は即物的には忠良なる臣民と不逞の徒とに、而も忠良さと不逞さとの個別的段階を媒介として、内容的具体性に於て、即物的に、自己実現することが出来る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...即物的に処理される...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...内容的であり現実的である(それはやがて即物的だということになる)として自覚されるのは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...即物的な観察に終始した・ああいう行き方なのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...対象に対して常に即物的客観描写の手法を取り...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...フランス風の逆立ちはこんなにもエレガントなものだということを即物的(ザハリッヒカイト)に証明し...
久生十蘭 「だいこん」
...こんなふうな即物的な療法が必要だと思うのよ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...即物的な柔軟さ、こわばったところのない暖く雄勁な筆致で、対象にひたひたとよって行く感じは、まことに立派に思えた...
宮本百合子 「あられ笹」
...即物的です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...即物的にうたっているでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...誰の目にも見える即物的なありのままの事実として僕は言っているのだ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...具象的、写生的、即物的、――外界描写的要素の殆んど絶無なところから、これらの短歌の場合、反つてそのポエジイを、最も端的な、確乎とした、明晰なものとしてゐるのは、実はこの詩形の本質を把握し駆使する上に遺憾のなかつた結果であらう...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...行為そのものが即物的に快くないわけではなくても...
山川方夫 「愛のごとく」
...「即物的なやつらだ」と私は云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...「即物的なやつらだ」と私は云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...飲食に関しては先生は塾生以上に即物的であり現実論者である...
山本周五郎 「季節のない街」
...愛他精神と利己主義を兼ね備えた即物的センティメンタリストで...
山本周五郎 「季節のない街」
...ミスカトニック大図書館所蔵の発禁本を(よせばいいのに)読んで影響されたと思しい佶屈たる情景描写を除くとかなり即物的な文章が続きます...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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