...僕が即今あらん限りの物を抛(なげう)って...
有島武郎 「片信」
...自咲(わらふ)一炉焼二返魂一早梅香動出二前村一即今欲レ問三年別 十月桃花終不レ言(ものいはず)と...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...即今――永遠の刹那を充実すべく全身心を尽すのである...
種田山頭火 「一草庵日記」
...即今無だから!私のつけた辛子漬(カラシヅケ)はうまい...
種田山頭火 「行乞記」
...まさに一刀両断すべし、前後際断、即今に徹すべし...
種田山頭火 「其中日記」
...右等件々即今の御急務と存じ奉り候...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その後を松平隠岐守即今日の久松伯爵家が貰ったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...即今都会に比較した精密な計算は持たないけれど...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...即今の若松の大町柳の下といふ所に風呂屋があつて...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...四十余年の長い間作者に接近した私としては、禅の即今に通じ、道元禅師の今日一日の行持に通じ、耶蘇の空飛ぶ鳥の教へに通ずる永遠の現在らしいものを生れながらにして身に著けてゐた人だと思ふ外はない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...旧日重陽日、伝レ杯不レ放レ杯、即今蓬鬢改、但愧菊花開、北闕心長恋、西江首独回、茱萸賜二朝士一、難下得二一枝一来上、人世悲懽自不レ同、莫三将二一様一看二西風一、今朝憶著茱萸賜、幾箇州白髪翁、独在二異郷一為二異客一、毎レ逢二佳節一倍思レ親、遥知兄弟登レ高処、遍挿二茱萸一少二一人一、秋葉風吹黄颯颯、晴雲日照白鱗鱗、帰来得レ問二茱萸女一、今日登レ高酔二幾人一、萸如二蠅子攅レ頭赤一、酒似二鵞児破レ殻黄一、饋レ我真成両奇絶、為レ君大酔作二重陽一、手種二茱萸一旧井傍、幾回春露又秋霜、今来独向二秦中一見、攀折無三時不二断腸一、我邦の学者達はこれら詩中の茱萸を以てグミと解釈しているが、これはトンデモナイ間違である事は既に上に書いた通りである...
牧野富太郎 「植物記」
...殊に即今諸藩のやり口を見ていれば...
三好十郎 「斬られの仙太」
...即今の時勢は士であれ町人であれ百姓であれ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そして辞書には古のあづさが即今のあかめがしはだと云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...前後を持たぬ即今なのであります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...存在するのは即今の連続のみで...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...「このもの」を「即今」に持つと...
柳宗悦 「民藝四十年」
...直観は即今に見ることである...
柳宗悦 「民藝四十年」
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