...即ち、最初バルーンを降す時に驚きの余り急いだため捲取機(ローラー)を使用せずに直接手で手繰(たぐ)り降してしまった事です...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...即ち有限な時間の内に無限な空間を充たさねばならぬであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...処で小林によると文学が即ち生活なのだから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...即ち物質量の上の問題でなくて「精神」の問題になればなる程...
戸坂潤 「社会時評」
...この表象の唯一の直接的な根拠即ち直観となっていたが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...併し文学的即ち又哲学的な筈であった批評にとっては...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...即ち構想とか現実整理とかの方面に於て...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...さうして兎に角其の端緒を開いたものは即ち楊守敬であると言つても宜しい...
内藤湖南 「北派の書論」
...即ち私の六つの年に...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...即ち今日の時局に於て...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...即ち所謂「音韻」である...
萩原朔太郎 「青猫」
...決して詩的な印象を呼び起さないという事――即ちプロゼックに感じられるということ――である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...即ち知る、あなたと凡ての造物との間には、不思議な連鎖が繋(つなが)っているのです...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...即ち尖頭より石突に至るまでの長さ十二フィスト(即ち我国でいわば十二束)の槍を...
穂積陳重 「法窓夜話」
...即ち、彼らの支藩にとってはその宗藩が主筋になっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...即ち存在としての歴史は事實としての歴史に對立し...
三木清 「歴史哲學」
...十人前ですから一斤半即ち二十七銭ばかり買って水から四時間湯煮(ゆで)て薄く切って...
村井弦斎 「食道楽」
...即ち至誠神明に通ずる底(てい)の神気を以て朗々と吟誦するのです...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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