...已むを得ず赴くところの殿堂が即ち象徴だ...
有島武郎 「詩への逸脱」
...事実、この「芸当」なる言葉には多少侮蔑の念が入っているようであるが、これは三省堂の英和大辞典によったので、即ち該書には、一、目ザマシイ芸当、力芸、離レワザ、妙技、早ワザ、軽ワザ、曲芸...
石川欣一 「可愛い山」
...この両川に二葉亭即ち長谷川を加えて露語の三川と称されておる...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「糊細工」というのは即ち余のそれに載せた小説で...
高浜虚子 「子規居士と余」
...即ち日本は本の国...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...舟の傍(かたへ)にわが子今横はれるや? アキリュウス彼の屍體をつんざきて狗の口腹充たせしや?』使アルゲープォンテース即ち答へて彼に曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...こうした「『人間』の学」が即ち「倫理学」だというのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...檀那衆即ち今の言葉でいふ資本家から大した學問のある人も出來ず...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...即ち挫屈の為に凍上が起るという考えである...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...即ち Human-life を書かない芸術というものは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...まさにそのこと即ち希望が自己から生じるものでないことを意味している...
三木清 「人生論ノート」
...即ち単に科学の論理的基礎を明かにするという形式的な仕事に尽きるのでなく...
三木清 「哲学入門」
...即ちそれが単に人間的なものでなく世界的・歴史的意味をもっているということを示している...
三木清 「哲学入門」
...我々の認識の客觀性即ち普遍性と必然性とは保證されることができない...
三木清 「認識論」
...即ち側室さよの生んだ子である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...即ち日本の世界的孤立と云ふ形勢を生じた...
柳田國男 「蒼海を望みて思ふ」
...即ちスズメという語に一致するより前から...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...……即ち、もしもこの書類が公表されるか、又は司直の手に渡るかした暁には、如何に凡(ぼん)クラな司法官でも、直ぐに吾輩を嫌疑者として挙げずにはおられないように出来ているのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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