...即ち、一般の文学は代数の如きものである...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...即ち地質学上の各時代に優勢の位地を占めて居た諸種の動物が後に至り忽ち亡び失せたのは...
丘浅次郎 「人類の将来」
...首を昂(あ)ぐれば即(すなわ)ち殿閣斉(ひと)しく呑み...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...即ち接触は牽引に基くが...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...即ち反作用する物体に於ける運動は必然的でなければならない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...量的に見て漸次的である推移が、一定量の蓄積によって、質的な変化を、即ち質的な対立を、即ち質的飛躍、を結果する...
戸坂潤 「科学論」
...最上層には遠祖の菅原道真即ち天満宮が祀ってある...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...更に灌漑と工業用水とに使っただけでも北海道の生産即ち国の生産は...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...即ち人間は社会に生存すべき者であって...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...これが即ち園比屋武嶽(そのひやんだけ)の杜の拜處の門である...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...即ち心にもない日を送らぬことで...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...けれども、そこに、人間を他の動物から判然と区別せしめる、即ち、人間を人間たらしめてゐる何物かゞある...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...「千代春らんか」即ちこれにて随分鉄火なやくざものには聞ゆる可し」(昭和十七年二...
正岡容 「下町歳事記」
...即ち腹でする忠臣なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...兵隊十人許り即死...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「このもの」を「即今」に持つと...
柳宗悦 「民藝四十年」
...功刀どのは即座に家を捨て...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...「この中で、法然房(ほうねんぼう)のことばを真に汲みとって、即座に、仏陀(みだ)の恩寵を感じ、この世をば、この肉眼で、万華(まんげ)の浄土と眺め得られるものは、おそらく、綽空とその妻とが、第一であろう」――と...
吉川英治 「親鸞」
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