...今までにも随分危なかしいことがあったらしい...
戸坂潤 「社会時評」
...それを下から見るとかなり危なかしいもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...受取って危なかしい手つきをしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...太腿まで見せた長靴下(ホーズ)の危なかしい足どりでヂンのりを見せながら...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...あの危なかしい大軒が沖繩名物の颱風の爲めに...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...何か危なかしい印象をあたへるのだが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...便箋(びんせん)を振りながら危なかしいほどのとびかたでKの後(あと)を追ってきた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...……それでは」「気をつけて行かっしゃい」危なかしい足どりの勝則が...
火野葦平 「花と龍」
...高倉のそういう変化に気づいて危なかしいものを感じ取った...
本庄陸男 「石狩川」
...危なかしいあしどりであつたが私はとても凝つとしては居られなくなつて...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...危なかしい溝板(どぶいた)を堀田に手をとられながら踏み越えたりして...
牧野信一 「露路の友」
...危なかしい吊梯子(つりばしご)を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...けふよりの妻(め)と来て泊(は)つる宵の春夜半の春なほ処女なる妻(め)と居りぬ枕辺の春の灯は妻が消しぬをみなとはかかるものかも春の闇薔薇にほふはじめての夜のしらみつつ妻の額に春の曙はやかりき麗らかな朝の焼麺麭(トースト)はづかしく湯あがりの素顔したしく春の昼永き日や相ふれし手はふれしまま失ひしものを憶へり花曇これらの表現は過去に於て甚だ危なかしい困難なものにされてゐて...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
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