...これでは公主の命が危ういと言った...
寺田寅彦 「自由画稿」
...なんの危ういことがあろう...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...女の笑うときは危うい...
夏目漱石 「薤露行」
...危うい命を取り留めたというのがあったが...
夏目漱石 「門」
...幸い危ういところで命だけは助かったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銀簪で眼を突いて危ういところを免(まぬか)れたことがありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あのときは、暗がりで、はっきりお顔は見えませんでしたけれど――もしや、こないだ、山ノ宿の田圃(たんぼ)で、危ういところを、お助け下されたお方では――」お初が、口を切った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...甲斐の身辺を危ういとみているのだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――みどうのお家が危うい...
山本周五郎 「山彦乙女」
...実に危うい境ではあったと...
吉川英治 「黒田如水」
...軍自体の運命すら危ういのに...
吉川英治 「三国志」
...国は危うい」「かくては...
吉川英治 「三国志」
...おお佐分利五郎次(さぶりごろうじ)の組子(くみこ)はやぶれた、ああ足助主水正(あすけもんどのしょう)もたちまち袋(ふくろ)のねずみ……」「なんの、余(よ)が四天王(てんのう)じゃ、いまにきっと盛(も)り返して、あの手の野武士をみな殺しにするであろうわ」「危(あや)ういかな、危ういかな、かしこの窪地(くぼち)へ追いこまれた猪子伴作(いのこばんさく)、天野刑部(あまのぎょうぶ)、その他十七、八名の味方の者どもこそ、すんでに敵の術中(じゅっちゅう)におちいり、みな殺しとなるばかり」「や、や、や、や、や!」「おお!殿(との)にもご用意あれや、早くも伊那丸(いなまる)の駕籠(かご)を目がけて、総勢(そうぜい)の力をあつめてくるような敵の奇変(きへん)と見えまするぞ」「お、お、お、民蔵(たみぞう)民蔵、汝(なんじ)になんぞ策(さく)はないか」梅雪(ばいせつ)のようすは、にわかにうろたえて見えだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...敵を知らぬ危うい作戦...
吉川英治 「新書太閤記」
...危ういこと哉(かな)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...あわや危ういかとさえ思われた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ついには自身が危ういぞ――と切羽つまって来てから初めて...
吉川英治 「源頼朝」
...小さい危うい橋の手前で俥(くるま)を下りた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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