...本所の印象記の一節にこういうことを加えるのは或は私事に及び過ぎるのであろう...
芥川龍之介 「本所両国」
...若(も)し「泰ちゃん」も僕のようにペンを執っていたとすれば「大東京繁昌記」の読者はこの「本所両国」よりも或は数等美しい印象記を読んでいたかも知れない...
芥川龍之介 「本所両国」
...素人としての印象記をここに録してせっかくのその日の記憶が薄れてしまうのを防ごうとするものである...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...私の印象記は、決して本質的に、君たちの故土を汚すほどの権威も何も持つてゐないのだから...
太宰治 「津軽」
...最も誠実な印象記として...
戸坂潤 「読書法」
...あの印象記には実際その大家の先生の人間味が出ていた...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...逗留(とうりゅう)二十五日間の印象記という種類に属すべきもので...
夏目漱石 「手紙」
...曾て日本に遊んで『日本散策』(本全集の『日本印象記』)『さつさ...
成瀬無極 「「トンネル」に就いて」
...ウォシントン・アーヴィングが此の土地の印象記(それを私は中学時代に読んだ)を書いた時泊っていたホテルだというので有名だが...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...主として旅行の印象記である...
野上豐一郎 「「草衣集」はしがき」
...モスクワ印象記は...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
...世界の人民の業績の一つの典型として感じとられるこれらの印象記や報告が一冊の本にまとまって出ることはうれしい...
宮本百合子 「あとがき(『モスクワ印象記』)」
...とくに人間についての印象記などは立派だ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...此間から見て歩いた寺々の庭の印象記を書きはじめた...
室生犀星 「京洛日記」
...その旅中の印象記と詩歌とを集めたものである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...幼稚であるにもせよ最初の印象記は有機的なつながりを持っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...とても惜しくって印象記などにはできないという...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...とても惜しくつて印象記などには出来ないといふ...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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