...杭州にて杭州では西冷印社という印肉屋に朱肉を見に行ったりした...
上村松園 「中支遊記」
...(know thyself!)印肉屋老人は自称八十八才...
種田山頭火 「行乞記」
...飲むのは二円の茶!印肉老人また出かけて酔うて来て踊つた...
種田山頭火 「行乞記」
...しばらくならば(これは印肉入にする)...
種田山頭火 「行乞記」
...赤い印肉で雅号を捺(お)したM先生の小形の名刺が入れてあった...
徳田秋声 「黴」
...――やつと来た兄の成績表には「原級」と印肉の判然ついただが...
中原中也 「耕二のこと」
...それ等の机の上の硝子で出来た印肉皿や...
中原中也 「校長」
...青い印肉(いんにく)がついてゐますね」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青い印肉で捺(お)した型を持つて行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんな印肉を使つてゐるんだ」平次は房吉に問ひかけました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...商賣が商賣で使ひやうが荒い上に炭の粉も埃も入りますから色ものゝ印肉は使はれません」房吉の答は當り前過ぎます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大方の町人百姓は黒か青の印肉で間に合はせたものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「青い印肉は使はないのか」「奧で使つてをりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お夏が青い印肉で型を取り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青い印肉の型でこしらへたのが一軒...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ね、お品さん、あつし達は本所を受持つて、三人で手わけをして緑(みどり)町から中の郷、松倉町と搜して龜澤町へ歸つて來ると、何んのこつた、お膝元の龜澤町に、青い印肉の型で、海老錠の合カギをこしらへたといふ、錺富(かぎりとみ)といふ正直者がゐるぢやありませんか」「頼み手は?」「若い娘――錺富は此家のお夏さんと見當をつけてゐたやうで『鍵を無くして、主人に申譯が無いから』と合鍵を造らせた相で」子分の一人が説明するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...万年筆と、印肉とを添えた...
火野葦平 「花と龍」
...壁に詰った印肉の山の下で...
横光利一 「上海」
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