...その横町の七八間先には印半纏(しるしばんてん)を着た犬殺しが一人...
芥川龍之介 「白」
...大きなかぎ裂きのある印半纏(しるしばんてん)に...
芥川龍之介 「水の三日」
...印半纏(しるしばんてん)を着た若い男だつたので...
石川啄木 「病院の窓」
...傘を貸して呉れたる印半纏の男に導かれて行くに...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...印半纏(しるしばんてん)を着た小肥(こぶと)りのオヤジでした...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それはひとりは印半纏(しるしばんてん)を着た料理番のような壮(わか)い男で...
田中貢太郎 「料理番と婢の姿」
...世話人らしい印半纏(しるしばんてん)を着た五十格好(かつかう)の中老漢(ちゆうおやぢ)が頻りにそれを指図して居るにも拘(かゝ)はらず...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...土間の暗いところで糠(ぬか)を浴びた印半纏(しるしばんてん)の男たちが...
徳永直 「冬枯れ」
...角屋の玄關には印半纏の男が二三人で下足を預つて居る...
長塚節 「菜の花」
...浜尾組と大村組との印半纏が入りみだれ...
火野葦平 「花と龍」
...小頭と入った印半纏を着ていた...
火野葦平 「花と龍」
...それから印半纏(しるしばんてん)を着た長裾の男とが集つてゐた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...彼は――印半纏の男は...
水野仙子 「嘘をつく日」
...印半纏を着た男が打(ぶ)っ附かりそうにして...
森鴎外 「雁」
...印半纏をはおつた男が繰つてゐるのであらう...
森林太郎 「身上話」
...古い印半纏(しるしばんてん)の袖をまくって...
山本周五郎 「季節のない街」
...三人とも「い組」の印半纏(しるしばんてん)に腹掛...
山本周五郎 「さぶ」
...着ている印半纏(しるしばんてん)の背印は平常(いつも)の※(カネ)サとは違っていたけれども...
夢野久作 「斜坑」
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