...多くの目的の間に在つて獨自の地歩を占むる一つの目的である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分の占むべき社会上の地位と職分とを発見する...
石川三四郎 「社会的分業論」
...人民みなその知徳ともに高等の地を占むるときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...今は友の上に優逸なる信仰の地歩を占むることとなりて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...一般国民もかかる大多数を占むる中小階級に自由なる活動の余地を与えるために力を用いねばならぬ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...客車狭くして腰掛のうす汚きも我慢して座を占むれば窓外のもの動き出して新聞売の声後になる...
寺田寅彦 「東上記」
...更にまたテーレーエーア占むる族...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...互に接し位置を占む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...舟おのおのに五十人心一つに漕座占む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...更に新内閣の保姆として重要なる一椅子を占むる權利を有したりしは無論なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...第一外交機関が殆ど全く藩閥の勢力圏を離れて独立の位地を占むるに至りたるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...精神的快楽は体育の半を占む...
正岡子規 「病牀譫語」
...何者にもまして個人主義者の最高の位置を占むべき人である」と云うて居る...
宮本百合子 「大いなるもの」
...重要の地位を占むるところの蛋白質に関して穀類中まことに優良なるものを含有しています...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...佐々木は恐くは洋人の所謂「家庭の友」に類した地位を占むるに至つたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼れは自家の位地を占むることに於て毫末も仮借(かしやく)せざるなり...
山路愛山 「明治文学史」
...堂々として一般民衆の趣味傾向の王座を占むる事となった...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...一尺の地歩を占むるにも幾百の勇士の血に代へて猶難しとした当年の戦跡に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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