...如何なる地歩を占むべきものか...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...芸術が実生活の上に玉座を占むべきものであるのを疑わない君も...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...自分の占むべき社会上の地位と職分とを発見する...
石川三四郎 「社会的分業論」
...これは統帥が戦争の手段の内に於て占むる地位の関係より生ずる自然の結果である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...俳諧一卷の首位を占むべき氣品と重みを見出すなら...
心猿 「荷風翁の發句」
...愈々(いよいよ)欧州中原の覇者たる地位を占むるや...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...沙地のピュロスの端を占む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...(リーフ)かなたトロイア軍勢は丘の*高所に陣を占む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...貧にして野蛮なる人民に向かってその勝利を占むるを得せしめたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...社会のうちに地位を占むる権利を有し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...武士の命を三分(ぶん)して女と酒と軍(いく)さがその三カ一を占むるならば...
夏目漱石 「幻影の盾」
...更に足一たび亜細亜(アジア)に向えばそこに茫漠たる大陸を占むるの余地あり...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...蕪村の造語は終(つい)に字彙(じい)中の一隅を占むるの時あらんも測りがたし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...スフィンクス等の間に坐を占む...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...一尺の地歩を占むるにも幾百の勇士の血に代へて猶難しとした当年の戦跡に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...いまもし荊州の兵をひきい、ここを占むれば、大事を興さんこと目前にありといえましょう」「いうをやめよ先生...
吉川英治 「三国志」
...近江の要衝を占むる佐々木の向背こそ大事との仰せに...
吉川英治 「私本太平記」
...『源氏物語』全篇の中でかなり重大な地位を占むべき葵上...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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