...詩人竹山靜雨が上京して駿河臺に居を卜したが...
石川啄木 「病院の窓」
...件(くだん)の売卜者(うらない)の行燈(あんどう)が...
泉鏡花 「婦系図」
...また「豊年も卜(ぼく)すべく...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...卓連俊は自分の寝床のそばへ売卜の道具のはいった小鞄を取りに行こうとして...
林不忘 「安重根」
...恐らくこれは卜筮家の記録が根本だらうと思ひます...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...国木田独歩(くにきだどっぽ)がその名篇『武蔵野』を著したのもたしか千駄ヶ谷に卜居(ぼくきょ)された頃であったろう...
永井荷風 「葛飾土産」
...而も樹木多き山の手に居を卜したきものなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...公は改めて卜(ぼく)した...
中島敦 「盈虚」
...灼骨以卜、用決吉凶...
范曄 「後漢書倭傳」
...世の愚人はこれをもって教育の隆盛を卜(ぼく)することならんといえども...
福沢諭吉 「文明教育論」
...その時卜(ぼく)していた世帯が少しもおもしろいことはなく...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...または徳川末年の行楽の地たりし由緒ののこつてゐない土地に対しては卜居の欣びを有し得ない性癖であることを...
正岡容 「東京万花鏡」
...『笑林広記』に孕んだ子の男女いずれと卜者に問うに、〈卜し訖(おわ)りて手を拱いて曰く、恭喜すこれ個の卵を夾(はさ)むもの、その人甚だ喜び、いわく男子たること疑いなし、産するに及びてかえってこれ一女なり、因って往きてこれを咎む、卜者曰く、これ男に卵あり、これ女これを夾む、卵を夾む物あるは女子にあらずして何ぞ〉...
南方熊楠 「十二支考」
...いつか忍川の売卜に応じたおぼえのある徳川万太郎にちがいない...
吉川英治 「江戸三国志」
...卜者(ぼくしゃ)に命じて吉日をえらばせ...
吉川英治 「三国志」
...卜(うらない)の上手がいたな...
吉川英治 「三国志」
...卜斎(ぼくさい)も悪びれないで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...は」卜斎(ぼくさい)もわれながらおかしくなって笑(わら)いだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
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