...売卜者(うらないしゃ)は...
泉鏡花 「婦系図」
...卜新老は人も知つてる通り若い妾を可愛(かあい)がるので名高い人だ...
薄田泣菫 「茶話」
...ともすれば彼は罪なきものを責む』651 最愛の友の此句はアキリュウスの威望を卜すべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かつ彼の一生を卜(ぼく)するに...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...伊藤侯は信仰を有せず若し之れありとせば唯だ運命に対する信仰あるのみ故に侯は屡々高島嘉右衛門をして自家の吉凶を卜せしむ大隈伯は宗教信者に非ず然れども一種敬虔の情凛乎として眉目の間に閃くは以て伯が運命の外別に自ら立つ所あるを見るに足る蓋し伊藤侯の屡々失敗して毎に之れが犠牲と為らざるは殆ど人生の奇蹟にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又禮記禮運も繋辭傳と關係あるらしく、其の太一と天地陰陽四時との關係を説いてあるのは、亦繋辭傳の太極、呂覽の太一を説くと類し、河出馬圖とあるは、繋辭傳の河出圖、洛出書と類し、その上秉蓍龜といひ、卜筮瞽侑、皆在左右といふは、いづれも兩者の關係を示す所の者であるから、畢竟繋辭傳、呂氏春秋並に禮運の三書は其製作の前後如何は論究せずとも、互に或る關係を持つものなることは推測し得ると思ふ...
内藤湖南 「易疑」
...左傳載卜筮...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...売卜者(うらないしゃ)見たような疎髯(そぜん)を垂らしたその姿と...
夏目漱石 「明暗」
...その時卜(ぼく)していた世帯が少しもおもしろいことはなく...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...売卜(ばいぼく)をなされておりますようで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...支那説に〈虎衝破を知る、能く地を画し奇偶を観る、以て食を卜し、今人これに効(なら)う、これを虎卜という〉...
南方熊楠 「十二支考」
...「其後信郷居を御池通車屋町西に入北側より二軒目に卜す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鼻かけ卜斎(ぼくさい)の八風斎(はっぷうさい)であった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...卜斎はなにかにドンとつまずいた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おもわずその凄(すさ)まじさにすくんでしまおうとしたせつな――「ええッ」とわめいた卜斎(ぼくさい)の大剣が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この卜斎ほどおっかないものはないと心得(こころえ)ている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...君の出る幕ではない」売卜(ばいぼく)先生の卦(け)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...談天口(だんてんこう)とも号していますが売卜(ばいぼく)は本業ではありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
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