...単純なる悲哀の想を鼓吹するに止(とどま)りしかど...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...二葉亭の文学嫌いは前にいったように単純な志士気質や政治家肌からではなかったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...犯人の真意は必ずしもそんな単純なものではなかった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...そんな単純な考え方で済むくらいなら...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...日本の楽器はどうせ単純なのだから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...之は主として問題を単純な意味に於けるテーマ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...いずれも紫とか赤とかいう極めて単純な色ばかりを択(えら)んでいる...
永井荷風 「深川の唄」
...僚艦の救援を求めるほうが早道だという単純な理窟が誰の頭にも浮ばなかったというのは...
久生十蘭 「海難記」
...一、意匠に勁健(けいけん)なるあり、優柔なるあり、壮大なるあり、細繊(さいせん)なるあり、雅樸(がぼく)なるあり、婉麗(えんれい)なるあり、幽遠(ゆうえん)なるあり、平易なるあり、荘重(そうちょう)なるあり、軽快なるあり、奇警(きけい)なるあり、淡泊(たんぱく)なるあり、複雑なるあり、単純なるあり、真面目(まじめ)なるあり、滑稽突梯(こっけいとってい)なるあり、その他区別し来(きた)れば千種万様(ばんよう)あるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...すべてが単純なゆすりをめざしているのかもしれぬと思うのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...筋は単純なものである...
宮本百合子 「イタリー芸術に在る一つの問題」
...輝やいた日の午後北向の障子の棧が単純な 日本の四角を浮上らせる傍に...
宮本百合子 「五月の空」
...却って単純な見易いところにあるのだ! 事柄の中に巻き込まれている者には...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ほんの単純な言葉だから...
三好達治 「測量船」
...単純な方はつまり醜業婦の事である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...親は、単純な物好きか、又は社会主義にカブレたのかと思って叱り付ける...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...多年の体験と感得(かんとく)からつかみ得た単純な道理にすぎない...
吉川英治 「剣の四君子」
...あの吉良という六十過ぎの老人――あの単純なる好々爺――それを打って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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