...神にませばまこと美(うる)はし那智(なち)の滝鬢(びん)に手を花に御詠歌(ごえいか)あげて居り昭和八年四月十日 南紀に遊ぶ...
高浜虚子 「五百句」
...自慢の南紀重国(なんきしげくに)の脇差と...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...南紀大和路札うちて...
三田村鳶魚 「女順禮」
...今も南紀の小児、蟻を見れば「蟻もダンナもよってこい、熊野参りにしょうら」と唱うるは、昔熊野参り引きも切らざりし事、蟻群の行列際限を見ざるようだったに基づく...
南方熊楠 「十二支考」
...(以上みな南紀土俗資料)伊都(いと)郡の野村という所などは...
柳田國男 「日本の伝説」
...森彦太郎君の『南紀土俗資料』であった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...筑後(ちくご)柳河(やながわ)の人で南紀理介(なんきりすけ)...
吉川英治 「剣の四君子」
...一月程(ほど)後、南紀理介は、「帰国するのでお別れに」と、挨拶に来た...
吉川英治 「剣の四君子」
...北陸東奥から南紀西国にわたる全土の外交諜報本部をかねていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...これは旧冬、伊勢、志摩、南紀、熊野、那智、大阪、神戸界隈(かいわい)までを誌上にすませた先の史蹟紀行の後半を成すものである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...南紀の徒歩旅行を思い立って田辺町から会津川を遡り...
蘭郁二郎 「植物人間」
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