...翁(おきな)さびたる咲(ゑ)まひがほ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...下からさびた丸い鉄ぶたがあらわれた...
海野十三 「海底都市」
...二人とも死人のしなびた体の真中から突き出しているらしい異様な物に目をみはつていた……それはだんだん見ているうちに十七世紀の剣のかなりさびた鉄の柄だということがわかつてきた……その剣が体を完全に突きとおしているのであつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...赤さびた杉の木が目につきました...
土田耕平 「峠」
...寒菊の葉の露霜にさびた色などは如何にも巧である...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...さびた古い散弾銃に弾を込めて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...苔(こけ)さびた庭の土が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さびた煖炉の所に飛んで行きました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...富岡の荒(す)さびた気持ちのなかに...
林芙美子 「浮雲」
...シカシさびた眺望(ながめ)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いかにも神さびた老女が居合わせて...
堀辰雄 「姨捨」
...ふと見つけ出した荷車のさびた古釘を取り上げ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もう午後の蒼(あお)さびた光に浸されているが...
山本周五郎 「似而非物語」
...小謡(こうたい)のさびたこえが聞えて来た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...これも低いさびた声で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...むしろさびた釜と茶碗としかないこの室にあっては...
吉川英治 「新書太閤記」
...苔(こけ)さびた石橋(しゃっきょう)が望まれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...登りきった所の右がわの苔(こけ)さびた一棟(むね)が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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