...「南京玉を見つけた!」...
...「南京玉は日本製ではないか?」...
...「南京玉を集めるのが趣味なんだ」...
...「南京玉で作ったコサージュが可愛かった」...
...「昔、祖母が南京玉を持っていたような気がする」...
...その又辮髪は二すじとも丁度南京玉を貫いたように無数の青蠅を綴っている...
芥川龍之介 「雑信一束」
...南京玉(なんきんだま)の首飾りや毛糸の肩掛を持つて行つてやつたら...
芥川龍之介 「動物園」
...又は南京玉のように糸を通した介殻さえも材料にした...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...南京玉をつなぎ合わせて美しい刺繍のごとき物をこしらえるその指先の巧みなことは実に驚くべきほどであると述べてあった...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...姉は御褒美に南京玉の守袋をこしらへてくれたゆゑ頭痛もぢきによくなつてしまつた...
中勘助 「銀の匙」
...そのうち彼らがあんまり守袋をいぢくつたもので弱いかたん糸がきれて南京玉がばらばらと落ちてしまつた...
中勘助 「銀の匙」
...泣くにも泣かれず散らばつてる南京玉を見つめてしくしくしてるところへ折よく姉がきたので一時に悲しさがこみあげてわつと手ばなしに泣きだした...
中勘助 「銀の匙」
...南京玉のぬきつこなぞやつてやつとすこしはしやいできたところをそのころ姉から譲りうけた成田屋の勧進帳と音羽屋の助六の羽子板をもつてやうやく裏へ誘ひだした...
中勘助 「銀の匙」
...お千代は南京玉の簾を掻分(かきわ)けて這入ると...
永井荷風 「ひかげの花」
...南京玉くらいの小さい球をつくる...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...その花や南京玉(なんきんだま)の有様(ありさま)が手にとるように閉(と)じた眼(め)にみえた...
新美南吉 「花をうめる」
...ツルのかくした花や南京玉(なんきんだま)が...
新美南吉 「花をうめる」
...南京玉(なんきんだま)から...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...膝の上にある銀色の南京玉(なんきんだま)と絹絲ばかりを見てゐようと思つたのである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...実検して南京玉と判(わか)った...
南方熊楠 「十二支考」
...南京玉の粒をいくど数へ違へたかわかりません...
横光利一 「火の点いた煙草」
...彼女が南京玉(なんきんだま)へ糸を通すように...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...枕もとの壁に南京玉(ビーズ)の紐のついた自分の銀時計を掛けているところだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索