...それだけで卓抜な眼の所有者であることを証明するものなのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この卓抜なる思想にふさわしい流麗雄渾なる行文とは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それは卓抜な作品で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...あらゆる芸術の分野でごく少数の卓抜な選良たちは常に主観と客観とを二つのものに分けて扱う習俗を跨ぎこして...
宮本百合子 「ヴォルフの世界」
...卓抜な芸術家は人間的磁力がきついものである...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...卓抜な諸部門のチャンピオンたちにまじって...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...とびぬけて卓抜な学者...
宮本百合子 「木の芽だち」
...すべての卓抜な女性が希うとおりそれらの生活の全面を愛して生きようとしました...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...ゲーテの卓抜な抒情詩にまさると私は思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...好ちゃんのように卓抜な資質のものを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一部の人はこの卓抜な婦人画家を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...卓抜な評論家にとって十分素材となり得るような作品の系列をもつということは一つのよろこびでなければなりません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...われわれは一人の卓抜な作家を失うと同時に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...偉大卓抜な霊魂でなければ習慣を超越する特権をほしいままにすることはゆるされません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれども善美なるしらべ、卓抜なるしらべ、神韻縹緲(ひょうびょう)たるしらべにいたっては、規則や理屈の上にある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...細川家の卓抜な嫡孫...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...(昭和二十三年一月)昭和三年の暮れに京都で開かれたシナ学会大会において武内博士は『論語』の原典批判に関し非常に卓抜な講演をせられた...
和辻哲郎 「孔子」
...いずれにしても民衆に嘆美の情を起させるほどの卓抜な業績をあげることによって...
和辻哲郎 「鎖国」
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