...最近は純日本式の卓抜な方法が成功しつつある...
石原莞爾 「最終戦争論」
...両国とも各々植民地経営にはさしたる卓抜なる手腕を有せず...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...それだけで卓抜な眼の所有者であることを証明するものなのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...日本の一等独創的で一等卓抜な思想家として...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それは卓抜な作品で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...あらゆる芸術の分野でごく少数の卓抜な選良たちは常に主観と客観とを二つのものに分けて扱う習俗を跨ぎこして...
宮本百合子 「ヴォルフの世界」
...云わばこの卓抜な二人の作家の正直さ...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...卓抜な諸部門のチャンピオンたちにまじって...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...それらのことは彼女の卓抜な性格...
宮本百合子 「寒の梅」
...両肩の少し曲った眼なざしに極度の優しみを湛えている卓抜な科学者ピエールは...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...少数の技師だけが卓抜ならいいという事は決して云えない...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...彼の卓抜な相棒に対して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...好ちゃんのように卓抜な資質のものを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ロベスピエールのような男、卓抜な男が、何故当時にあっていつも大言壮語美辞を並べ、武器としてはギロチンしかなかったか、それで通用ししかも其に倦きた当時のフランスの大変動の歴史的本質...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...卓抜な評論家にとって十分素材となり得るような作品の系列をもつということは一つのよろこびでなければなりません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...偉大卓抜な霊魂でなければ習慣を超越する特権をほしいままにすることはゆるされません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれども善美なるしらべ、卓抜なるしらべ、神韻縹緲(ひょうびょう)たるしらべにいたっては、規則や理屈の上にある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(昭和二十三年一月)昭和三年の暮れに京都で開かれたシナ学会大会において武内博士は『論語』の原典批判に関し非常に卓抜な講演をせられた...
和辻哲郎 「孔子」
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