...なるほど椅子も、電燈も、円卓も、壁の油画も昔の記憶の通りだった...
芥川龍之介 「春」
...私の食卓にデザートがあるとは珍らしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...之も亦組織立った卓越した仕事であると考えられる...
戸坂潤 「読書法」
...従僕のグリゴリイとスメルジャコフが食卓のそばに立っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...隅の卓子につくねんと坐って...
豊島与志雄 「田舎者」
...古ぼけた羅紗で蔽われた大きな卓子の前に...
豊島与志雄 「椎の木」
...それを音高く食卓の上に投げ出しました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...洋卓(テーブル)の上へ盆を載せた...
夏目漱石 「それから」
......
原民喜 「かげろふ断章」
...うしろの脇卓の端に肱をかけ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...そして教卓にたまった涎の海に指をつっこみでたらめな絵を描き...
本庄陸男 「白い壁」
...読売新聞の時評(美濃口時次郎)はいち早くこの卓見に同調して...
宮本百合子 「鬼畜の言葉」
...国王向ひの座敷なる骨牌卓(カルタづくえ)のかたへうつり玉ひぬ...
森鴎外 「文づかひ」
...卓上に垂れたミモザの花房の上からちらりと嘲笑を見せて云った...
横光利一 「旅愁」
...食卓の上へエジツが洞窟の前の雛罌粟(ひなげし)を摘んで来て皿に泛(うか)べた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...董卓は、剣を片手に、「今、李儒が読み上げた通り、帝は闇愚(あんぐ)にして威儀なく、太后は教えにくらく母儀の賢(けん)がない...
吉川英治 「三国志」
...董卓の扶持(ふち)を離れ...
吉川英治 「三国志」
...家族たちは夕餉(ゆうげ)の卓をかこんでいた...
吉川英治 「三国志」
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