...卒爾(そつじ)ながら尋ねて見た所がその侍の答へたは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...あるいは卒爾(そつじ)として喜び...
井上円了 「おばけの正体」
...卒爾(そつじ)ながらと途(みち)を訊いたのがこの親切なヴァン・ポウル氏で...
谷譲次 「踊る地平線」
...仏国の経過せざるべからざる危機の叢中において卒爾(そつじ)として問う者あり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...卒爾(そつじ)な質問をかけた...
夏目漱石 「明暗」
......
一葉稿 「五月雨」
...関東のさる藩の禄をはむものでございますが、……卒爾ながら、手前主人の名の儀は……」「ははあ」「なにとぞ、御容赦くださるよう」きっと顔をあげ、必死な目つきで、「お聞きすみ願われましょうか」顎十郎は、あっさりとうなずいて、「いや、いかにも承知しました...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...卒爾(そつじ)ながら仲人(ちゅうにん)をおねがいいたします...
久生十蘭 「西林図」
...牛山警視総監閣下訣別に際して卒爾ながら一言御挨拶を述べさせて頂きます...
久生十蘭 「魔都」
...「卒爾(そつじ)ながら灯びは民家にあるものより大きくはございませんか...
室生犀星 「玉章」
...卒爾(そつじ)ながら暫く休ませて頂けまいか」そうたのむと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...すべて卒爾(そつじ)に書いた杜撰(づざん)無用の文字のみであるのに赤面する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「卒爾(そつじ)でござるが...
吉川英治 「剣難女難」
...卒爾(そつじ)を謝して...
吉川英治 「三国志」
...こりゃ卒爾(そつじ)を申した...
吉川英治 「私本太平記」
...最前の卒爾(そつじ)をふかく詫びて...
吉川英治 「新書太閤記」
...卒爾(そつじ)でござるが――」と...
吉川英治 「親鸞」
...門弟どもの卒爾(そつじ)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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