...卒爾(そつじ)ながら尋ねて見た所がその侍の答へたは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...駕を出て「卒爾ながら――」一木は...
直木三十五 「南国太平記」
...卒爾(そつじ)ながらそのお槍の拝借をお願い致す儀でござる」若いに似合わず大胆な言いぶりでしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「卒爾(そつじ)ながら...
中里介山 「大菩薩峠」
......
一葉稿 「五月雨」
...関東のさる藩の禄をはむものでございますが、……卒爾ながら、手前主人の名の儀は……」「ははあ」「なにとぞ、御容赦くださるよう」きっと顔をあげ、必死な目つきで、「お聞きすみ願われましょうか」顎十郎は、あっさりとうなずいて、「いや、いかにも承知しました...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...卒爾(そつじ)なざまで逃げるようにこそこそと退散するのを...
久生十蘭 「鈴木主水」
...卒爾(そつじ)ながら仲人(ちゅうにん)をおねがいいたします...
久生十蘭 「西林図」
...牛山警視総監閣下訣別に際して卒爾ながら一言御挨拶を述べさせて頂きます...
久生十蘭 「魔都」
...「卒爾(そつじ)ながら灯びは民家にあるものより大きくはございませんか...
室生犀星 「玉章」
...卒爾(そつじ)ながら暫く休ませて頂けまいか」そうたのむと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...すべて卒爾(そつじ)に書いた杜撰(づざん)無用の文字のみであるのに赤面する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...卒爾(そつじ)なことを口走り給うな...
吉川英治 「三国志」
...卒爾(そつじ)を謝して...
吉川英治 「三国志」
...こりゃ卒爾(そつじ)を申した...
吉川英治 「私本太平記」
...卒爾(そつじ)でござるが――」と...
吉川英治 「親鸞」
...門弟どもの卒爾(そつじ)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...卒爾(そつじ)なおたずねを致しおゆるし下さい」「いいや...
吉川英治 「宮本武蔵」
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頭の先から足の先まで 虫の知らせ イロハのイ
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