...彼は卑屈な態度をとることが多い...
...卑屈になって人生を諦めるのは良くない...
...卑屈な考えは、成功への障害になることもある...
...彼女は卑屈な自己評価によって、自分に自信を持てなくなってしまった...
...卑屈な人間には誰も心を開かない...
...我を卑屈ならしむると同時に我を無愛相なる者(Misanthropist)となすものなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...けだもののような卑屈な...
江戸川乱歩 「影男」
...パンドラの箱の中には、疾病、恐怖、怨恨、哀愁、疑惑、嫉妬、憤怒、憎悪、呪咀、焦慮、後悔、卑屈、貪慾、虚偽、怠惰、暴行などのあらゆる不吉の妖魔がはひつてゐて、パンドラがその箱をそつとあけると同時に、羽蟻の大群の如く一斉に飛び出し、この世の隅から隅まで残るくまなくはびこるに到つたといふ事になつてゐるが、しかし、呆然たるパンドラが、うなだれて、そのからつぽの箱の底を眺めた時、その底の闇に一点の星のやうに輝いてゐる小さな宝石を見つけたといふではないか...
太宰治 「お伽草紙」
...それに卑屈にも乗じていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...卑屈な世辞笑いの伴奏が入ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し卑屈らしいところはありますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...謙遜を裝うた卑屈や...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...奴隷(どれい)同様な真似をするなんぞッて実に卑屈極まる……しかし……待(まて)よ……しかし今まで免官に成ッて程なく復職した者がないでも無いから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...昇如きあんな卑屈な軽薄な犬畜生にも劣った奴に...
二葉亭四迷 「浮雲」
...否な一刻も早くこの卑屈な旧慣を改め...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...卑屈なくらいのぎごちなさは全然なしに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...マルクス主義者でなかったものより善意を歪められ卑屈にさせられて行った本質がある...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...児童を型にはめ、卑屈にさせ、抑圧と搾取とを準備する現在の小学教育はドグマの所産であると奮激し「おれはもっと……して……ぞ!」(原文伏字)と切歯する...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...そのまままざりものなしに卑屈なはずかしがりなどない見かたと...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...それが道楽だと言われてよい事があるか! 絶対によく無い! ドロボウもしないのに人から「ドロボウ」と言われてもよいのか? 謙遜と卑屈とは違う...
三好十郎 「俳優への手紙」
...そげな卑屈な心掛で舞台に出ても宜(え)えものと思うて居(お)んなさるとな...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...『卑怯な! 卑屈な! ……...
吉川英治 「夏虫行燈」
...卑屈に萎(しぼ)み...
吉川英治 「宮本武蔵」
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