...彼は卑屈な態度をとることが多い...
...卑屈になって人生を諦めるのは良くない...
...卑屈な考えは、成功への障害になることもある...
...彼女は卑屈な自己評価によって、自分に自信を持てなくなってしまった...
...卑屈な人間には誰も心を開かない...
...厳しく作つた顔が卑屈な用心深さでだん/\とほぐれて行つた...
芥川多加志 「四人」
...随つて、さうして遊んでゐながらも、時として密(こつそ)り一人で家に帰る事もあつたが、学校に上つてからも其性癖が変らず、楽書をしたり、木柵を潜(くぐ)り抜けたりして先生に叱られる事は人並であつたけれど、兎角卑屈で、寡言(むつつり)で、黒板に書いた字を読めなどと言はれると、直ぐ赤くなつて、俯(うつむ)いて、返事もせず石の如く堅くなつたものだ...
石川啄木 「二筋の血」
...どこか卑屈な気弱い影のある...
太宰治 「右大臣実朝」
...とみるみるその卑屈の反省が...
太宰治 「駈込み訴え」
...お客のあさはかな虚栄と卑屈...
太宰治 「禁酒の心」
...ひとりで勝手に卑屈になっているだけじゃないか...
太宰治 「乞食学生」
...こんなにも卑屈になるものか...
太宰治 「女生徒」
...周さん自ら称していたあの「奴隷の微笑」の如き卑屈の影は...
太宰治 「惜別」
...卑屈に笑いながら出席したのであるが...
太宰治 「服装に就いて」
...一方は我儘(わがまま)勝手の振舞(ふるまい)あれば一方は卑屈に縮むようでは政治の上にデモクラシーを主張してもこれ単に主張に終りて実益が甚だ少なかろう...
新渡戸稲造 「平民道」
...卑屈になって、何の生甲斐(いきがい)もない自分の身の置き場が、妙にふわふわとして浮きあがってゆく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...曩日(さき)に政府は卑屈無気力にして...
福田英子 「妾の半生涯」
...自分の如き疑深い卑屈な根性の者には...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...習慣となった卑屈な愛嬌笑いは...
宮本百合子 「新しい躾」
...卑屈なりに今日は精一杯の抗議感を...
宮本百合子 「刻々」
...卑屈を確信と感違いしているような母親の顔から眼をはなすことが出来なくなった...
宮本百合子 「刻々」
...そげな卑屈な心掛で舞台に出ても宜(え)えものと思うて居(お)んなさるとな...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...駆引(かけひき)の卑屈なこと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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