...他人の飲酒をいちがいに卑しむ心持は起らなかった...
有島武郎 「星座」
...支配階級の「滅公奉私」の卑しむべき行為はアンドレ・モーロアの『フランス敗れたり』を一読する者のただちに痛感するところである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...もっとも卑しむべきものを身に受けた私に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...美しい態度も表情も卑しむ気になった...
田山花袋 「蒲団」
...卑しむべきことのように彼女には思えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...せめて、わし一人でも、他人のせぬ、同志の卑しむ、金儲けをしようとおもう...
直木三十五 「南国太平記」
...しかしてそは全く遠島(えんとう)に流され手錠(てじょう)の刑を受けたる卑しむべき町絵師の功績たらずや...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...況んや当今の教育英学を尊んで漢学を卑しむ...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...○遊芸の師匠にして長唄手踊何でもござれでやらかすは五もくの御師匠さんとて人の卑しむ処なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...人のいやがる小説家と世の卑しむ妓女(ぎじょ)との野合(やごう)...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...それから神尾の家風を卑しむようになっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...最も卑しむべき動物は百姓だ――これには強圧を加えるよりほかに道はないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...卑しむ色の見えけるにや...
樋口一葉 「軒もる月」
...勘定を卑しむ風のできたのは何時頃からかは知らぬけれども...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...その上自分は金錢について細かく云々する事を卑しむやうな教育を我家で受けて居たので...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...卑しむべきでもない...
吉川英治 「折々の記」
...才能の乏しい者にも愛すべき者があり才能の豊かな者にも卑しむべき者があります...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...ただ末世に至って真の精神を忘れ形式に拘泥して卑しむべき武士道を作った...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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