...最近、近所で半鐘泥棒が出没していると聞いた...
...彼は半鐘泥棒の目撃証言をしたため、警察から呼び出された...
...この街では、半鐘泥棒の被害が多発している...
...半鐘泥棒に注意を呼びかけるために、地元新聞が記事を掲載した...
...雨に籠もつて火事半鐘のやうな音が二...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...舶来の半鐘のような音がしました...
竹久夢二 「都の眼」
...半鐘を吊した梯子(はしご)が立っている...
田畑修一郎 「石ころ路」
...まるで半鐘(はんしょう)でも鳴りだしたように...
壺井栄 「二十四の瞳」
...半鐘が鳴っている最中に踵(きびす)を接して暖簾(のれん)を潜って這入(はい)って行く浴客の数は一人や二人ではなかったのである...
寺田寅彦 「KからQまで」
...半鐘を備えつけた警察署があったりした...
徳田秋声 「あらくれ」
...火の見の半鐘もあろうというものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一この際、両国橋の橋向うに、穏かならぬ一道の雲行きが湧き上った――といえば、スワヤと市中警衛の酒井左衛門の手も、新徴組のくずれも、新たに募られた歩兵隊も、筒先を揃(そろ)えて、その火元を洗いに来るにきまっているが、事実は、半鐘も鳴らず、抜身の槍も走らず、ただ橋手前にあった広小路の人気が、暫く橋向うまで移動をしたのにとどまるのは、時節柄、お膝元の市民にとっての幸いです...
中里介山 「大菩薩峠」
...鈴でも半鐘(はんしよう)でも賣つて歩きますよ」物事を單純に考へるガラツ八は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――もう何処かの半鐘も鳴っているぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遠くの半鐘が鳴つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道路の方では半鐘が鳴り「待避」と叫んでいる声がした...
原民喜 「死のなかの風景」
...半鐘なんとやらという人聞の悪い渾名(あだな)に縁が有りそうで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ゼーロンが首を半鐘の方に振り向けた瞬間で...
牧野信一 「ゼーロン」
...――振り返ってみると村の半鐘は出火の合図だったのである...
牧野信一 「ゼーロン」
...そろそろ胸が半鐘と鳴りかからうとすると...
牧野信一 「わが生活より」
...消防も半鐘(はんしょう)をたたいたので...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...半鐘の音である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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