...最近、近所で半鐘泥棒が出没していると聞いた...
...彼は半鐘泥棒の目撃証言をしたため、警察から呼び出された...
...この街では、半鐘泥棒の被害が多発している...
...半鐘泥棒に注意を呼びかけるために、地元新聞が記事を掲載した...
...今朝(四月八日)五時、半鐘が鳴った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...舶来の半鐘のような音がしました...
竹久夢二 「都の眼」
...半鐘(はんしょう)でも釣(つ)っとくがいいや」揉あげは起(た)って欄干(てすり)の傍へ往って手を叩いた...
田中貢太郎 「春心」
...この風の中で半鐘が鳴るとは! 山火事ださうな...
種田山頭火 「其中日記」
...半鐘を吊した梯子(はしご)が立っている...
田畑修一郎 「石ころ路」
...町の四辻には半鐘台(はんしょうだい)が高く立った...
田山花袋 「田舎教師」
...まるで半鐘(はんしょう)でも鳴りだしたように...
壺井栄 「二十四の瞳」
...一この際、両国橋の橋向うに、穏かならぬ一道の雲行きが湧き上った――といえば、スワヤと市中警衛の酒井左衛門の手も、新徴組のくずれも、新たに募られた歩兵隊も、筒先を揃(そろ)えて、その火元を洗いに来るにきまっているが、事実は、半鐘も鳴らず、抜身の槍も走らず、ただ橋手前にあった広小路の人気が、暫く橋向うまで移動をしたのにとどまるのは、時節柄、お膝元の市民にとっての幸いです...
中里介山 「大菩薩峠」
...火の見えないのに半鐘を擦(す)るようなもので...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...もうそろそろ火事の半鐘(はんしょう)が鳴り出す時節だと思った...
夏目漱石 「門」
...もうそろ/\火事(くわじ)の半鐘(はんしよう)が鳴(な)り出(だ)す時節(じせつ)だと思(おも)つた...
夏目漱石 「門」
...冬になると毎晩半鐘を聞いた昔の東京の場末の情調がよく出て居る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...誠に戦々兢々たる半鐘の大砲に他ならなかつた...
牧野信一 「ペルリ行」
......
三好達治 「山果集」
...微かに遠く半鐘の音が聞えている...
山本周五郎 「柳橋物語」
...或る夜ケタタマシク村の半鐘が鳴り出したので...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...神田アの急火ですウ半鐘鳴るベエ西(さ)イ風々(ふうふう)一家たいがい焼けたんべめんくが悪くて心配さ燃えよとは...
吉川英治 「松のや露八」
...そして半鐘には冷たい月の光が落ちていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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