...品の好(い)い半白の男に声をかけた...
芥川龍之介 「路上」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...痩(や)せて半白の髯(ひげ)を生(は)やした寮長は...
犬養健 「朧夜」
...鉛筆の尖(さき)を半白のいが粟頭へ突き差すように持って行ってごしごしやり出した...
犬田卯 「荒蕪地」
...皺くちゃな顔には半白の鬚など生やして門々を訪れてまわっていた...
上村松園 「砂書きの老人」
...半白の頭を円坊主にした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そこで私は立って窓枠にのせてあった草花の鉢をもって片隅に始めから黙って坐っていた半白(はんぱく)の老寡婦(ろうかふ)の前に進み...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...私の鼻下と顎の半白の髭がすっかり脱毛する...
外村繁 「澪標」
...年は七十に近く、髪は半白で、顔中皺だらけだが、背が高くて頑丈そうだった...
豊島与志雄 「山吹の花」
...その半白の髪にマドラス織りの帽をかぶり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...半白(はんぱく)の中老人で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは一体どうした事です」半白の石井弁護士は回転椅子(いす)をグルリと廻して...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...極めて痩身の四十歳位と思われる半白の人物がいて...
久生十蘭 「黒い手帳」
...俺は誰が見ても六十に近い半白(はんぱく)だ...
平出修 「畜生道」
...彼の女は半白の髪を平らに撫(な)でつけ...
松永延造 「アリア人の孤独」
...常の烏より小にして羽翼端半白し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...したかいなあ……」そのアトから人を分けて入って来た半白髪の恰幅のいい老人は...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...半白の牛の群れが小屋の中から一匹づつ追はれて出ると...
横光利一 「悲しみの代價」
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