...半焼けになった物置きが平べったくたおれている...
有島武郎 「火事とポチ」
...ほらラジオ受信機」「……」「半焼けの米櫃(こめびつ)...
海野十三 「空襲葬送曲」
...あの火事場に半焼けになった人間の片腕が転がっていたのだ」「ほう...
海野十三 「深夜の市長」
...それは逆さになって、この煙道の中に入っていたものらしく、胸部や腹部は、もう完全に焼けて、骨と灰とになり、ずっと上の方にあった脚部が、半焼けの状態で、そのまま上から摺(す)り落(お)ちてきたのだった...
海野十三 「蠅男」
...それはどんなものですか」「それは半焼けになった右足なんだ...
海野十三 「蠅男」
...あの焼屍体の半焼けの右足の拇指が半分ないのは...
海野十三 「蠅男」
...仙台市は既に大半焼けてしまっているようでしたから...
太宰治 「たずねびと」
...トタンの半焼けになったのを持って来て...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...街路に面して二三本の半焼けになった鈴懸の樹のある所があって...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...都心近くのある半焼けのビルも...
豊島与志雄 「朝やけ」
...空襲で半焼けになったビルディングにありました...
豊島与志雄 「旅だち」
...空襲で半焼けになった小さな印刷工場を...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...今年の六月、本土爆撃がいよいよ苛烈になって、東京は大半焼け、横浜も一日の猛爆で、全市が一遍に壊滅してしまった頃の話である...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...半焼けの儘出て来て...
牧逸馬 「土から手が」
...奥の窓から半焼けになった庭木の頭と晴れた夕空...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...この辺にあった死骸はみんな半焼けになっていたので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...四魏の兵は大半焼け死んだ...
吉川英治 「三国志」
...半焼け同様なすがたと聞くと...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索