...彼女との距離感は半歩ずつ縮まっていた...
...彼は半歩遅れてリレーのバトンを受け取った...
...ドアが半歩開いているので、閉めてください...
...半歩でも進めば、未来は明るくなる...
...あと半歩で合格だった...
...まだ/\私にはどんな処に出てもどつちを向いても一歩も半歩も自分の信実は譲らないと云ふ程確実に何時でも自分を頼んでゐると云ふ自信がありません――かなしいことですけれど...
伊藤野枝 「九州より」
...軌道の枕木の間隔が、一歩には狭く、半歩には広く、ひどく意地悪く出来てゐて、甚だ歩きにくかつた...
太宰治 「津軽」
...右の足を半歩だけ前へだし...
太宰治 「葉」
...僕は失敬する」相手は同情の笑を湛(たた)えながら半歩踵(くびす)をめぐらしかけた...
夏目漱石 「野分」
...――何しろ竹屋の渡しから水神(すゐじん)まで三遍半歩いちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...半歩も他に譲らないきびしいものをもっている...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...余の愚鈍をして半歩一歩の進歩を為さしめたりと信ず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...一歩半歩の進歩なきは勿論...
正岡子規 「古池の句の弁」
...因って二里半歩み巨勢へ往き薬を求め還って見れば小舎の近傍に板箕(いたみ)ほど大きな蹟(あと)ありて小舎に入り...
南方熊楠 「十二支考」
...たとえ半歩たりとも具体的に前進しようとする階級の...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...半歩なり一歩なり前進して来ているのだろうか...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...旦那さんより奥さんの方が遠慮して三歩でも半歩でも後ろの方に引込んで歩くもの...
宮本百合子 「幸福の建設」
...半歩も後退したり脇へよけたりしなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...中野学士は思わず半歩ほど後へ退(さが)った...
夢野久作 「オンチ」
...その顔を覗き込むようにして私は半歩ばかり近づいた...
夢野久作 「暗黒公使」
...半歩ほど前に進み出て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...半歩ニジリ出しては...
吉川英治 「上杉謙信」
...自分たち二人のほかに夜半歩いている人間のあろうはずはない...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索