...彼は漢字が半可通だから、読めない漢字も多い...
...彼女は日本語が半可通なので、簡単な会話はできる...
...英語が半可通の私たちは、国際会議で苦労した...
...この本は専門的な用語が多いため、半可通の人では理解が難しい...
...パソコンを半可通程度で使えるようになるには、練習が必要だ...
...何(なん)だか今夜は半可通(はんかつう)な独り語(ごと)ばかり書いてしまつた...
芥川龍之介 「雑筆」
...ハンドブツク其他から得た半可通の知識を誇説して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...まだ風流の半可通なるものなりとて...
大町桂月 「十和田湖」
...などと言って私に食ってかかる半可通が...
太宰治 「十五年間」
...半可通を振りまはした...
太宰治 「津軽」
...半可通の学説の高みから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...但し人の知らない別号を珍々先生という半可通(はんかつう)である...
永井荷風 「妾宅」
...半可通の通がるは近頃の芸人の頻に素人めかしく肩をいからすと同じく倶に鼻持ちのならぬものなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...むやみに新らしい芸術をふり廻したがる半可通(はんかつう)として...
夏目漱石 「明暗」
...江戸の美をとどめないやうにいふのは半可通ではあるまいか...
長谷川時雨 「下町娘」
...この「江戸でなし」を単なる四畳半趣味半可通趣味から罵つてゐるものとのみ解する人々よ...
正岡容 「大正東京錦絵」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...むやみに縁語を入れたがる歌よみはむやみに地口(じぐち)駄洒落(だじゃれ)を並べたがる半可通(はんかつう)と同じく御当人は大得意なれども側(はた)より見れば品の悪きこと夥(おびただ)しく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...何事にも半可通(はんかつう)といふ俗人あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...茶の道にても茶器の伝来を説きて価の高きを善しと思へる半可通少からず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...堅魚節(かつおぶし)の二本と三本とによりて味噌汁の優劣を争ふに至りてはいはゆる半可通のひとりよがりに堕ちて余り好ましき事にあらず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...集まった人の多数はなり金や道楽者や半可通であったそうだ...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...その反対に「女らしくない」ということは、無情、冷酷、生意気、半可通、不作法、粗野、軽佻等を意味するのであるといわれるでしょう...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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