...半分こげたり、びしょびしょにぬれたりした焼け残りの荷物といっしょに、ぼくたち六人は小さな離(はな)れでくらすことになった...
有島武郎 「火事とポチ」
...うつむいたまま顔を半分こっちへ向けた...
徳田秋声 「新世帯」
...眞黒い代用パンを半分こにして食べている...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...半分こっちを向いて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...半分こちらもちですし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...折角の牛乳が半分こぼれました...
村山籌子 「月謝の袋を失くしたあひるさん」
...いつもひっそりしていた家とその周囲とへ、当時の流行語で言うと、開化と云うものが襲ってでも来たのか、半分こわれて、半分はね返っていたどぶ板が張り替えられたり、入口の模様替(もようがえ)が出来て、新しい格子戸が立てられたりした...
森鴎外 「雁」
...「責任だって半分こだ...
山川方夫 「演技の果て」
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