...五十を半ば過ぎているにも拘らず...
犬田卯 「米」
...博覧会も滞りなく半ば過ぎた頃...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「こら! 降り! 降りんかいな!」残暑もそろ/\衰へかけた九月の半ば過ぎだつたけれど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...六月の半ば過ぎになると...
徳田秋声 「縮図」
...小菊は九月の半ば過ぎに...
徳田秋声 「縮図」
...半ば過ぎまで好意と感激とをもって歓迎していた楽屋一党も...
中里介山 「大菩薩峠」
...この鼻唄が半ば過ぎると急に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここに寺の建てられたのは四世紀の半ば過ぎで...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...五月も半ば過ぎになつてからのことでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...稍廣く行はるゝに至つたのは天正の半ば過ぎてからであらう...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...二月も半ば過ぎる頃から...
北條民雄 「発病した頃」
...十九世紀の半ば過ぎまでも...
穂積陳重 「法窓夜話」
...宴会が半ば過ぎにならないと何処の女も其処へ出ることは許されないといふ風習があるやうでした...
牧野信一 「舞踏会余話」
...三月の半ば過ぎていると言うのに...
水野葉舟 「月見草」
...――――――――――――夏が半ば過ぎた頃であつた...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...季節も半ば過ぎて方々の屋根の下から...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...梅雨も半ば過ぎていて...
横光利一 「旅愁」
...秋も半ば過ぎ――梁山泊では...
吉川英治 「新・水滸伝」
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