...二八月も半ば過ぎと云ふ頃になつて...
有島武郎 「お末の死」
...博覧会も滞りなく半ば過ぎた頃...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...八月の半ば過ぎにやっと河岸へ着いたという報(しら)せを受けました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「こら! 降り! 降りんかいな!」残暑もそろそろ衰えかけた九月の半ば過ぎだったけれど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...「こら! 降り! 降りんかいな!」残暑もそろ/\衰へかけた九月の半ば過ぎだつたけれど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...四十三夏の半ば過ぎに...
徳田秋声 「黴」
...四月もすでに半ば過ぎ...
中里介山 「大菩薩峠」
...半ば過ぎまで好意と感激とをもって歓迎していた楽屋一党も...
中里介山 「大菩薩峠」
...この鼻唄が半ば過ぎると急に...
中里介山 「大菩薩峠」
...五月も半ば過ぎになつてからのことでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早やすでに半ば過ぎぬ...
宮崎湖処子 「空屋」
...もう二年も半ば過ぎたが...
室生犀星 「津の国人」
...季節も半ば過ぎて方々の屋根の下から...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...梅雨も半ば過ぎていて...
横光利一 「旅愁」
...月半ば過ぎだろうという事だのに...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...充満(じゅうまん)している煙の底をはいながら……間道の半ば過ぎまで引っかえしてきたころ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いまでは日本食の宴も半ば過ぎてテーブルを囲んだ人々の間を土人街の女が酒盃をみたしてまわっていた...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...ジャマイカの南を廻って八月半ば過ぎその東端に出たが...
和辻哲郎 「鎖国」
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