...お袋は娘と僕とを半々に見て...
岩野泡鳴 「耽溺」
...カッチ語を半々に用いているけれども...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...お互いにエクセントリックを仲よく半々に分け合いながら...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...隊員とお婆さんへ半々に言った...
谷譲次 「踊る地平線」
...自分の体には京都人の血と江戸っ児の血とが半々に流れていること...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...油は榧の油と胡麻油とを半々に割って使っています...
中谷宇吉郎 「油を搾る話」
...話をするときに相手の膝頭(ひざがしら)と顔とを半々に見較(みくら)べる癖がある...
夏目漱石 「それから」
...もし読書界が両分されて半々になるときは圏内圏外共に相応の競争があって...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...猿(さる)と人とが半々に住んでるような気がする...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...重三は受取ってお月様と夕映えと半々に透(すか)して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...塩と雪とが半々にまじりあった石のように堅い地べたに枕木のように無造作に投げだしてあった...
久生十蘭 「海豹島」
...桑港とサン・マテオに半々に隠れていた...
牧逸馬 「土から手が」
...半々に進んでゆく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...頭をかしげて池と子を半々に見て居たお久美さんはいきなり「ああそうそう...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...わたしはぶどう酒をたいてい水で半々に割る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...相変らず飲めんのか」「すぐ咽(む)せてしまうのです」「又十郎と半々になるとちょうどよいに...
吉川英治 「柳生月影抄」
...酒と湯とを半々にして飲んでおられたが...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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