...お袋は娘と僕とを半々に見て...
岩野泡鳴 「耽溺」
...カッチ語を半々に用いているけれども...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...お互いにエクセントリックを仲よく半々に分け合いながら...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...森影と街の灯とが半々に映って...
豊島与志雄 「死ね!」
...もし読書界が両分されて半々になるときは圏内圏外共に相応の競争があって...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...猿(さる)と人とが半々に住んでるような気がする...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その伯父が馬鹿に頑物(がんぶつ)でねえ――やはりその十九世紀から連綿と今日(こんにち)まで生き延びているんだがね」と主人夫婦を半々に見る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...駆けて行くガラッ八の後ろ姿を半々に眺めております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重三は受取つてお月樣と夕映(ゆふばへ)と半々に透(すか)して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この歌では半々になつてゐるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...半々に進んでゆく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...頭をかしげて池と子を半々に見て居たお久美さんはいきなり「ああそうそう...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...半年ほど東京と半々に暮すそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしはぶどう酒をたいてい水で半々に割る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稗と米とを半々にまぜたものに限ってハワケという(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...酒と湯とを半々にして飲んでおられたが...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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