...お袋は娘と僕とを半々に見て...
岩野泡鳴 「耽溺」
...それと書く方とを半々にやる...
大杉栄 「獄中消息」
...マサ子と私に半々に言い聞かせるように...
太宰治 「おさん」
...カッチ語を半々に用いているけれども...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...お互いにエクセントリックを仲よく半々に分け合いながら...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...老人と美佐子とを半々に見た...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...半々に突きまぜたような少女と並んで坐っているところを想像に浮べてみたり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...ヴェリチャーニノフは嫌惡と不安を半々につきまぜた氣持で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...石と煉瓦(れんが)とで半々にできている三つの壁が屏風(びょうぶ)の袖(そで)のように折り曲がって四角な櫓(やぐら)のような形をして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この人と半々に洋卓(テーブル)の角を回って向き合っていた時は...
夏目漱石 「虞美人草」
...悲劇と喜劇の仮面(めん)を半々につぎ合せたようだ」と息もつがず...
夏目漱石 「野分」
...猿(さる)と人とが半々に住んでるような気がする...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...驅けて行くガラツ八の後姿を半々に眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...塩と雪とが半々にまじりあった石のように堅い地べたに枕木のように無造作に投げだしてあった...
久生十蘭 「海豹島」
...桑港とサン・マテオに半々に隠れていた...
牧逸馬 「土から手が」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...稗と米とを半々にまぜたものに限ってハワケという(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
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