...お袋は娘と僕とを半々に見て...
岩野泡鳴 「耽溺」
...それと書く方とを半々にやる...
大杉栄 「獄中消息」
...これを半々に相混ずると...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...自分の体には京都人の血と江戸っ児の血とが半々に流れていること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ヴェリチャーニノフは嫌惡と不安を半々につきまぜた氣持で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...森影と街の灯とが半々に映って...
豊島与志雄 「死ね!」
...石と煉瓦(れんが)とで半々にできている三つの壁が屏風(びょうぶ)の袖(そで)のように折り曲がって四角な櫓(やぐら)のような形をして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もし読書界が両分されて半々になるときは圏内圏外共に相応の競争があって...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...その伯父が馬鹿に頑物(がんぶつ)でねえ――やはりその十九世紀から連綿と今日(こんにち)まで生き延びているんだがね」と主人夫婦を半々に見る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...塩と雪とが半々にまじりあった石のように堅い地べたに枕木のように無造作に投げだしてあった...
久生十蘭 「海豹島」
...支那人とロシア人が半々に歩いている街を...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...頭をかしげて池と子を半々に見て居たお久美さんはいきなり「ああそうそう...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...若い未亡人はお里と嫁家と半々に暮すことになりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしはぶどう酒をたいてい水で半々に割る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稗と米とを半々にまぜたものに限つてハワケと謂ふ(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...稗と米とを半々にまぜたものに限ってハワケという(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...半々にいって来ますね...
吉川英治 「小説のタネ」
...和風洋風と半々に混つた町の建築がいづれもみな新しく...
若山牧水 「村住居の秋」
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