...それと書く方とを半々にやる...
大杉栄 「獄中消息」
...マサ子と私に半々に言い聞かせるように...
太宰治 「おさん」
...カッチ語を半々に用いているけれども...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ヴェリチャーニノフは嫌惡と不安を半々につきまぜた氣持で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...話をするときに相手の膝頭(ひざがしら)と顔とを半々に見較(みくら)べる癖がある...
夏目漱石 「それから」
...悲劇と喜劇の仮面(めん)を半々につぎ合せたようだ」と息もつがず...
夏目漱石 「野分」
...猿(さる)と人とが半々に住んでるような気がする...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...駆けて行くガラッ八の後ろ姿を半々に眺めております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重三は受取つてお月樣と夕映(ゆふばへ)と半々に透(すか)して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...半々に進んでゆく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...支那人とロシア人が半々に歩いている街を...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...半年ほど東京と半々に暮すそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若い未亡人はお里と嫁家と半々に暮すことになりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...菅原派とあぶらや派の半々に別れた...
矢田津世子 「凍雲」
...半々にいって来ますね...
吉川英治 「小説のタネ」
...和風洋風と半々に混つた町の建築がいづれもみな新しく...
若山牧水 「村住居の秋」
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