...お袋は娘と僕とを半々に見て...   
岩野泡鳴  「耽溺」 
...マサ子と私に半々に言い聞かせるように...   
太宰治  「おさん」 
...自分の体には京都人の血と江戸っ児の血とが半々に流れていること...   
谷崎潤一郎  「細雪」 
......   
谷崎潤一郎  「春琴抄」 
...ヴェリチャーニノフは嫌惡と不安を半々につきまぜた氣持で...   
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」 
...半々に受容れながら...   
中原中也  「青年青木三造」 
...この人と半々に洋卓(テーブル)の角を回って向き合っていた時は...   
夏目漱石  「虞美人草」 
...話をするときに相手の膝頭(ひざがしら)と顔とを半々に見較(みくら)べる癖がある...   
夏目漱石  「それから」 
...駆けて行くガラッ八の後ろ姿を半々に眺めております...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...驅けて行くガラツ八の後姿を半々に眺めて居ります...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...重三は受取ってお月様と夕映えと半々に透(すか)して...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...塩と雪とが半々にまじりあった石のように堅い地べたに枕木のように無造作に投げだしてあった...   
久生十蘭  「海豹島」 
...桑港とサン・マテオに半々に隠れていた...   
牧逸馬  「土から手が」 
...半々に進んでゆく...   
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」 
...半年ほど東京と半々に暮すそうです...   
宮本百合子  「獄中への手紙」 
...若い未亡人はお里と嫁家と半々に暮すことになりました...   
宮本百合子  「獄中への手紙」 
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...酒と湯とを半々にして飲んでおられたが...   
吉川英治  「落日の荘厳に似る」 
便利!手書き漢字入力検索