...半ばは寒い月光に照されてゐた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...蔦蘿(つたかずら)が半ば這(は)いかかって...
芥川龍之介 「尾生の信」
...ちょっとでも半分以上の明るさになると困る...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...夏の半ばの風和き夜な/\...
石川啄木 「閑天地」
...半纏着た奥様(おくさん)が...
泉鏡花 「婦系図」
...半之丞説が俄(にわ)かに有名となると共に...
海野十三 「くろがね天狗」
...臭い果物6・14(夕)馬来(マレイ)半島にヅリヤンといふ果物のある事は...
薄田泣菫 「茶話」
...半さんは、私から、師匠の報告これこれということを聞き、また途中の様子を聞き、「ハハア、そうかね...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...阿佐ヶ谷駅の北口をまっすぐにいらして、そうですね、一丁半かな? 金物屋さんがありますからね、そこから右へはいって、半丁かな? 柳やという小料理屋がありますからね、先生、このごろは柳やのおステさんと大あつあつで、いりびたりだ、かなわねえ」駅へ行き、切符を買い、東京行きの省線に乗り、阿佐ヶ谷で降りて、北口、約一丁半、金物屋さんのところから右へ曲って半丁、柳やは、ひっそりしていた...
太宰治 「斜陽」
...この「騎士島(リダルホルムス)」の寺の鐘は半日市の低空に鳴りひびいたという...
谷譲次 「踊る地平線」
...あらゆる感情が弱々しくて中途半端です...
豊島与志雄 「変な男」
...六七枚の蓆は人數の半ばをも滿足に落付かせることが出來ない...
長塚節 「旅の日記」
...既に夜半過ぎなりしかと覚えし頃...
野中到 「寒中滞岳記」
...それから半刻(一時間)ばかり経って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...可哀さうなカテリーナ!彼女(あのひと)は自分の魂が知つてをることの半分も知らないんだもの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...半弓をもって目にかかる敵を射ていたが...
森鴎外 「阿部一族」
...女は人生の盛りの半分を...
柳田国男 「木綿以前の事」
...突然長羅の半身は起き上った...
横光利一 「日輪」
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むくれる いても立ってもいられない 面がまえ
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