...両(りやう)に四升(しゝよう)の鬼の牙のやうなお米を頂戴してゐた...
内田魯庵 「犬物語」
...一升瓶やビール瓶を持って...
梅崎春生 「狂い凧」
...一升の糸は八十(すぢ)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一升樽を枕にうとうとしてしまつた...
関根金次郎 「本因坊と私」
...一升飲みかね」ともうひとりの紳士...
太宰治 「斜陽」
...(と言いながら一升瓶を目の高さまで持ち上げ...
太宰治 「春の枯葉」
...袂の中から升(ます)のしきりへ肘(ひじ)をついている左の腕をそのまま背中へ廻しているので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...田舎からの入湯客は一日に五升も六升も飲むさうな...
種田山頭火 「行乞記」
...その梅の実を一升買ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...二升米を貸して呉れと...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...一升五合」(南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう))というのを繰返し繰返し唱えたことも想い出す...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...今以二難升米一爲二率善中郎將一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...一升樽(だる)だのその他のものを運んだ...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...(一升徳利のセンをスポンと抜いて...
三好十郎 「樹氷」
...桝一升にや一升しきゃ入らねえ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...二三升も下げてゆくとしようか」三結城の町を東にぬけると...
山本周五郎 「風流太平記」
...返して呉(く)れるかと一寸は思ひ升た...
若松賤子 「黄金機会」
...芳(ヨシ)さんといつた壮年のことは格別気をとめて聞く訳のあつたことはズツトあとになつて私にも分り升(まし)た...
若松賤子 「黄金機会」
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