...「升屋(ますや)が懸(かけ)はまだ寄越さんかい...
泉鏡花 「歌行燈」
...清酒の一升壜が半分ほどの酒を残しているのが収ってあった...
海野十三 「地獄の使者」
...書の相場は酒を標準(めやす)に一本一升といふ事に極(き)めてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...いつ幾日に何斗何升の餅を拵え上げてくれというのを指すのであって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...米は一円に二斗八升(一銭に二合八勺)という高値となる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一升とつてもらつた...
種田山頭火 「行乞記」
...倭人傳によれば難升米が景初三年(二年とあるは誤なり説下に見ゆ)に始めて使を奉じ魏に赴きしより...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...ビルからビルへ針金を渡して綱渡りするのも一升何合の大飯を食うのも...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...七十四個の一升桝はなかなかの壮観であり偉観だった...
正岡容 「圓太郎馬車」
...もう一升のみてえと思っても酒屋まで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...六升の器のごとく口径数寸餝(かざ)るに土堊(どあ)を以てす...
南方熊楠 「十二支考」
...月升(のぼり)てかへる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一升壜が手許(てもと)にあるということは...
山本周五郎 「青べか物語」
...酒屋は五升入りの酒樽(さかだる)に味噌醤油を...
山本周五郎 「雨あがる」
...鶯亭金升君も若手の花形で例の自筆を揮った...
山本笑月 「明治世相百話」
...一升五合なら五両賭でなくっちゃ嫌だと吐(ぬ)かしやがる...
吉川英治 「醤油仏」
...行つても好(いい)の?宜(よろ)しう御座い升とも...
若松賤子 「黄金機会」
...各蕎麦粉三升を負(お)ふ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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