...思いは千々(ちぢ)に乱れるばかりだ...
太宰治 「正義と微笑」
...下駄屋の前を徒(いたず)らに右往左往して思いが千々(ちぢ)に乱れ...
太宰治 「服装に就いて」
...千々岩(マヽ)灘を隔てゝ雲仙をまともに見遙かすのである...
種田山頭火 「行乞記」
...こは武男が従兄(いとこ)に当たる千々岩安彦(ちぢわやすひこ)とて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...*千々岩安彦は孤(みなしご)なりき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...これは……」「どちらへおいででしたか」言いつつ赤黒子は立って千々岩がそばに腰かけつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...千々岩が肩ぽんとたたいて「食えン男だ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一升やそこらははははは大丈夫ですて」千々岩は黒水晶の目を山木に注ぎつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...むしろわれ――千々岩の年よりも世故に長(た)けたる頭(こうべ)に依頼するの多きも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...妻(さい)の事ばかい」千々岩はにやり笑いつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...来は来たがの――」千々岩は再び大息(たいそく)しつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...も一度千々岩につッついてもらえば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...千々子さまに吹きこんでいたらしい...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...夕方まで帰らないはずの賢夫人と千々子さまが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...心は、千々に、迷って、迷った...
正岡容 「寄席」
...肥前(ひぜん)の千々岩(ちぢわ)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...思いも千々(ちぢ)に...
吉川英治 「平の将門」
...どういおう! なんと名乗ろう!千々(ちぢ)に乱れて涙ばかりを見あわすであろう! そんな想像だけでも涙がわく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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