...多きは數十部を差押へられたり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...更に三十部自弁して合せて九十部を世界各国の著名の大学や眼科医へ寄贈したのであります...
石原忍 「色盲検査表の話」
...中には僅に五十部乃至百部を限った出版もあるゆえ...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...数十部の画帙画套が恰も一本の棟木のように一つに固まって真黒に焼けて了った...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...昭和四年に百五十部を刷つて知友の間に配つた「おもかげ」が一番だが...
小穴隆一 「二つの繪」
...一同は俥をつらねて先ず足利町を西へぬけて三重村の五十部へ来た...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...數十部の語學書をあつめ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...友千鳥浴衣見本帳と愛生園友千鳥浴衣の見本帳は毎年六十部づゝ作られた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...クリストフの歌曲集を二十部ばかり買った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然もそれは二百四五十部しかない処...
中里介山 「生前身後の事」
...「野郎……桝落しにかけやがったか!」顎十部は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それは五十部と賣れませんでした...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...五十部ばかり限定出版した...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...それがため従来一時間に五十部仕上げて居たものが...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...電話にて春陽堂へ『文学論評』の送付(例により三十部)を促がす...
宮本百合子 「含蓄ある歳月」
...通計約百五十部の多きに至っている...
森鴎外 「渋江抽斎」
...其(その)雑誌の中の自分の詩の部分の抄本を幾十部か恵まれるのが最も好く酬(むく)いられた物だとヌエは語つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...わづか五十部か百部ほどしか刷らなかつたといふことであるから...
吉川英治 「折々の記」
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