...十能の火を火鉢に移す...
石川啄木 「菊池君」
...ところが日本の従来の風はなんでも十能六芸そろわなければ人間らしくないように思う...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...書記が十能をもって這入って行くたんびに...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...十能に一杯の栗が火の上に載せられた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...火箸や十能に突き当たったり...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...古い十能を取上げて湿った薪(たきぎ)の上に灰をかぶせ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...炭取と十能を持って外へ出たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひのし型の十能(じゅうのう)を差出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今も、十能の中に、かんかんとおこった炭火をたくさんに盛って、それを後生大事(ごしょうだいじ)に抱えながら、二階の梯子(はしご)を上りにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...七輪に残った堅炭をつめたい長火鉢に十能からどさりとあけて...
羽仁もと子 「女中訓」
...十能を黒いと笑う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大いに謙遜(けんそん)して十能(じゅうのう)などという名に納まろうとしていた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...十能は奥羽と九州ではヒカキまたはヒトリといい...
柳田国男 「雪国の春」
...センバも十能もやはりコタツと同様に...
柳田国男 「雪国の春」
...それが台十能などという特別の形式を供えるに至ったのは...
柳田国男 「雪国の春」
...十能(じゅうのう)にのせて持って来た...
山本周五郎 「さぶ」
...十能を持って茶釜のほうへ戻った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ツイどうも遅くなりまして済みません」十能に炭を盛(も)ったのを持ちながら...
吉川英治 「江戸三国志」
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