...若しも領主の心を安め得るならば...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...高知で眼についた看板二三――安めし...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...自分の良心を安めるためにみずから言う...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心を安めるためにと自ら言っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気安めをいうように...
直木三十五 「南国太平記」
...その場かぎりの気安めをいって置くより仕様がなかった...
永井荷風 「すみだ川」
...(店へ逃げ込む)茂兵衛 (喘んでいる息を安めている...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...汚れた土を崩す事は気安めではない大きい冷い屋根を引つぺがへして浪の泡沫をふりかけやうか!それとも長い暗いトンネルの中へ鎖の鍵を持つてゐるムカデをトコロテンのやうに押し込んでやらうか!奈落にひしめきあふ不幸な電気人形よ波を叩いて飛ぶ荒鷲のツバサを見よ海よ海!海には自由で軽快な帆船がいつぱいだ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいいって云う事が何の気安めになるだろうか――...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいゝって云う事が何の気安めになろうか――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...其方が名をも雪((そそ))ぎ我が心をも安めくれよ...
樋口一葉 「雪の日」
...余は再び病室の方に這(は)ひ戻りて蒲団に上るや否や頭を枕の上に安めて...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...すなわち心を安める花は...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...北條の政策もまだ人心を安めるには足らず...
吉川英治 「折々の記」
...令を発して民を安め...
吉川英治 「三国志」
...不安めいた騒(ざわ)めき立ちが...
吉川英治 「私本太平記」
...いくらか心を安めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それゆえただ純一のゆえに意を安めてはいけない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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