...鎮火と聞いて孰(いづれ)も胸を安めたやうなものの...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...しかし心を安めるために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の良心を安めるためにみずから言う...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気安めをするより外になかったかれ等は...
直木三十五 「南国太平記」
...その場かぎりの気安めをいって置くより仕様がなかった...
永井荷風 「すみだ川」
...心を安めなくてはなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいゝって云う事が何の気安めになろうか――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...其さまざまに走しる想像の苦を安めたし住處はいづれぞと問はれて...
一葉 「暗夜」
...其方が名をも雪((そそ))ぎ我が心をも安めくれよ...
樋口一葉 「雪の日」
...すなわち心を安める花は...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...第二百六十 食道楽会小山の一諾(いちだく)に中川も漸(ようや)く心を安めたり...
村井弦斎 「食道楽」
...そして空虚を見ては気を安めるのである...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...民を安める英君ならんと...
吉川英治 「三国志」
...どうか御心を安められますように」と...
吉川英治 「三国志」
...不安めいた騒(ざわ)めき立ちが...
吉川英治 「私本太平記」
...ほっと心を安めた...
吉川英治 「源頼朝」
...いくらか心を安めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...下駄(げた)はいづれ其中(そのうち)に買はうと自分ながら気安めな考(かんがへ)をして居り升た...
若松賤子 「黄金機会」
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