...」「気安めは言はん事ぢや...
薄田泣菫 「茶話」
...それが何かの気安めになったことを思い出したが...
徳田秋声 「仮装人物」
...庸三は自分への気安めのように聴(き)き流していたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...(店へ逃げ込む)茂兵衛 (喘んでいる息を安めている...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...汚れた土を崩す事は気安めではない大きい冷い屋根を引つぺがへして浪の泡沫をふりかけやうか!それとも長い暗いトンネルの中へ鎖の鍵を持つてゐるムカデをトコロテンのやうに押し込んでやらうか!奈落にひしめきあふ不幸な電気人形よ波を叩いて飛ぶ荒鷲のツバサを見よ海よ海!海には自由で軽快な帆船がいつぱいだ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいゝって云う事が何の気安めになろうか――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...母が胸をも安めては呉れぬか...
樋口一葉 「花ごもり」
...其さまざまに走しる想像の苦を安めたし住處はいづれぞと問はれて...
一葉 「暗夜」
...其方が名をも雪((そそ))ぎ我が心をも安めくれよ...
樋口一葉 「雪の日」
...第二百六十 食道楽会小山の一諾(いちだく)に中川も漸(ようや)く心を安めたり...
村井弦斎 「食道楽」
...そして空虚を見ては気を安めるのである...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...いかに朕が心待ちしていたかを察せよ」「かならず宸襟(しんきん)を安め奉りますれば...
吉川英治 「三国志」
...どうか御心を安められますように」と...
吉川英治 「三国志」
...不安めいた騒(ざわ)めき立ちが...
吉川英治 「私本太平記」
...不安めいた疑念を抱く余地はなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...よく先帝のみ心を安めたが...
吉川英治 「私本太平記」
...家臣たちはほっと気を安めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それゆえただ純一のゆえに意を安めてはいけない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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