...若しも領主の心を安め得るならば...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...病人には病気でないやうな気安めを...
薄田泣菫 「茶話」
...高知で眼についた看板二三――安めし...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...それが何かの気安めになったことを思い出したが...
徳田秋声 「仮装人物」
...午後からの創作に疲れた頭を安めていたが...
徳田秋声 「黴」
...そこは彼が時々息安めに行くところであつた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...心を安めるためにと自ら言っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...結局一時凌ぎかりそめの氣安めに過ぎぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...汚れた土を崩す事は気安めではない大きい冷い屋根を引つぺがへして浪の泡沫をふりかけやうか!それとも長い暗いトンネルの中へ鎖の鍵を持つてゐるムカデをトコロテンのやうに押し込んでやらうか!奈落にひしめきあふ不幸な電気人形よ波を叩いて飛ぶ荒鷲のツバサを見よ海よ海!海には自由で軽快な帆船がいつぱいだ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいいって云う事が何の気安めになるだろうか――...
林芙美子 「新版 放浪記」
...其方が名をも雪((そそ))ぎ我が心をも安めくれよ...
樋口一葉 「雪の日」
...老母の心をも安めて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...終日眠って心身を安め...
南方熊楠 「十二支考」
...市十郎は心を安めかけたが...
吉川英治 「大岡越前」
...北條の政策もまだ人心を安めるには足らず...
吉川英治 「折々の記」
...よく先帝のみ心を安めたが...
吉川英治 「私本太平記」
...お心を安め奉ります」彼が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...下駄(げた)はいづれ其中(そのうち)に買はうと自分ながら気安めな考(かんがへ)をして居り升た...
若松賤子 「黄金機会」
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