...心にもない気安めをいった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...鎮火と聞いて孰(いづれ)も胸を安めたやうなものの...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...そう言ってくれるのを自分でも気安めだ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...それは均平の心を安めるためのようでもあり...
徳田秋声 「縮図」
...そこは彼が時々息安めに行くところであつた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...あなたの心を安めようと思うからです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気安めをするより外になかったかれ等は...
直木三十五 「南国太平記」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいいって云う事が何の気安めになるだろうか――...
林芙美子 「新版 放浪記」
...僅かに胸を安めて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...便(たより)のない一人の母親の心を安めねばならぬ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...余は再び病室の方に這(は)ひ戻りて蒲団に上るや否や頭を枕の上に安めて...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...あなたはどっちかというと私の心持を安めよう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして空虚を見ては気を安めるのである...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...令を発して民を安め...
吉川英治 「三国志」
...どうか御心を安められますように」と...
吉川英治 「三国志」
...真に宸襟(しんきん)を安めたてまつれりという功も聞かず...
吉川英治 「三国志」
...叡慮(えいりょ)を安めたてまつることを怠らなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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