...病人には病気でないやうな気安めを...
薄田泣菫 「茶話」
...」「気安めは言はん事ぢや...
薄田泣菫 「茶話」
...鎮火と聞いて孰(いづれ)も胸を安めたやうなものの...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...それが何かの気安めになったことを思い出したが...
徳田秋声 「仮装人物」
...午後からの創作に疲れた頭を安めていたが...
徳田秋声 「黴」
...彼女は自分の良心を安めるために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心を安めなくてはなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...結局一時凌ぎかりそめの氣安めに過ぎぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいいって云う事が何の気安めになるだろうか――...
林芙美子 「新版 放浪記」
...便(たより)のない一人の母親の心を安めねばならぬ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...老母の心をも安めて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...唯是非一度帰省して両親の心を安めろと懇(ねんごろ)に諭(さと)して呉れた...
二葉亭四迷 「平凡」
...手紙を読む度にほつと胸を安めながら矢張(やは)り忘れることの出来ないのは子供の上(うへ)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...市十郎は心を安めかけたが...
吉川英治 「大岡越前」
...真に宸襟(しんきん)を安めたてまつれりという功も聞かず...
吉川英治 「三国志」
...不安めいた騒(ざわ)めき立ちが...
吉川英治 「私本太平記」
...よく先帝のみ心を安めたが...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索