...心にもない気安めをいった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...心を安めるためにと自ら言っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...(店へ逃げ込む)茂兵衛 (喘んでいる息を安めている...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...無造作なる早合點の自信や氣安めを促し...
波多野精一 「時と永遠」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいいって云う事が何の気安めになるだろうか――...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいゝって云う事が何の気安めになろうか――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...母が胸をも安めては呉れぬか...
樋口一葉 「花ごもり」
...其さまざまに走しる想像の苦を安めたし住處はいづれぞと問はれて...
一葉 「暗夜」
...本当にこんな風にときどき思い出されたように何か気安めみたいな事を言って来られたりなんかすると...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...あなたはどっちかというと私の心持を安めよう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...北條の政策もまだ人心を安めるには足らず...
吉川英治 「折々の記」
...もって呉王のお旨を安め奉り...
吉川英治 「三国志」
...どうか御心を安められますように」と...
吉川英治 「三国志」
...真に宸襟(しんきん)を安めたてまつれりという功も聞かず...
吉川英治 「三国志」
...叡慮(えいりょ)を安めたてまつることを怠らなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほっと心を安めた...
吉川英治 「源頼朝」
...下駄(げた)はいづれ其中(そのうち)に買はうと自分ながら気安めな考(かんがへ)をして居り升た...
若松賤子 「黄金機会」
...それゆえただ純一のゆえに意を安めてはいけない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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