...それが何かの気安めになったことを思い出したが...
徳田秋声 「仮装人物」
...そこは彼が時々息安めに行くところであつた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...そしてそんな馬鹿騒ぎは彼にとって一種の気安めだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は自分の良心を安めるために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...脅かすものも心を安めるものも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気安めをするより外になかったかれ等は...
直木三十五 「南国太平記」
...(店へ逃げ込む)茂兵衛 (喘んでいる息を安めている...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...結局一時凌ぎかりそめの氣安めに過ぎぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...汚れた土を崩す事は気安めではない大きい冷い屋根を引つぺがへして浪の泡沫をふりかけやうか!それとも長い暗いトンネルの中へ鎖の鍵を持つてゐるムカデをトコロテンのやうに押し込んでやらうか!奈落にひしめきあふ不幸な電気人形よ波を叩いて飛ぶ荒鷲のツバサを見よ海よ海!海には自由で軽快な帆船がいつぱいだ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいいって云う事が何の気安めになるだろうか――...
林芙美子 「新版 放浪記」
...其さまざまに走しる想像の苦を安めたし住處はいづれぞと問はれて...
一葉 「暗夜」
...余は再び病室の方に這(は)ひ戻りて蒲団に上るや否や頭を枕の上に安めて...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...すなわち心を安める花は...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...終日眠って心身を安め...
南方熊楠 「十二支考」
...第二百六十 食道楽会小山の一諾(いちだく)に中川も漸(ようや)く心を安めたり...
村井弦斎 「食道楽」
...叡慮(えいりょ)を安めたてまつることを怠らなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お心を安め奉ります」彼が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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