...ふと炬火数十束一度に併せ燃したほどに大きく見えた...
泉鏡花 「遺稿」
...百円札が十束ですよ」三谷は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...芥川が當日示してゐたものに行燈の火影は嬉し青竹の箸にをすべき天ぷらもがな行燈の古き火影に隆一はを描くなり蜂屋のを盤禮彦かみの尊もをすと十束の劍置きたまひけむといふ歌があつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...ある秋の日友人阮(げんばう)から韮三十束を贈られたことがあつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...ある秋の日友人阮から韮三十束を贈られたことがあつた...
薄田泣菫 「春菜」
...十束一からげにされてはどんな人間でもやりきれない...
辻潤 「ふもれすく」
...棕櫚縄(しゅろなわ)の十束二十束...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...時々は自分の袂から二三十束にした鍵を出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時々は自分の袂から二三十束にした鍵を出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...棕梠縄は二十束と見ていくらいくらになります...
室生犀星 「生涯の垣根」
...五十束(そく)七十束と苅りあつめてくれて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...T「木ッ葉役人の二十三十束にして」とづかづか近寄り乍ら...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...矢が二十束ほど盗まれました...
山本周五郎 「おばな沢」
...十束ばかり割ったそうですけれど...
山本周五郎 「思い違い物語」
...藁三十束で足るかお前?」「足るとも...
横光利一 「南北」
...「おれの若いときは一時間に二百五十束もしたもんだ...
横光利一 「夜の靴」
...よく出来るもんでも百二十束だのう...
横光利一 「夜の靴」
...(2)吉田氏(倒叙日本史、二七三ページ以下)によれば、段別穫稲五十束、一束米五升という場合の量升は和銅大量であって、その一石は今の六斗六升余に当たる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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