...急に又立ち上って十字を切る...
芥川龍之介 「誘惑」
...AHA!夕陽に十字を切る火酒(ウォッカ)のように澄み切った空気のなかを...
谷譲次 「踊る地平線」
...何というもの淋しい「過去と未来を同時に呼吸する群」であろう! いまだにニコライ・ロマノフの写真を飾って上帝に十字を切る一団...
谷譲次 「踊る地平線」
...あわただしく習慣的な十字を切ると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あの人たちすべてに喜びを授けたまわらんことを!』アリョーシャはこうつぶやきながら十字を切ると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...十字を切る時には神学校生徒らしい趣となった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...祈祷が済んで三度十字を切ると...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ウィリアムは覚えず空に向って十字を切る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...一方には昨夜(ゆうべ)の夜釣の小鯖(こさば)の目勘定、十字を切るもの、子をあやすもの...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...十字を切るために手をさしあげた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...けだかい隠者は十字を切ると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...もういちど! ようく十字を切るのぢやぞ!」さう言つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...急いで十字を切ると共に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そやつが十字を切ることを承知しさへすれば...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...空中に十字を切る真似をしよう...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...私は急いで十字を切る...
三好達治 「測量船」
...十字を切るのであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...夜具の中で十字を切る勇気はない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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