...小仏(こぼとけ)峠、長尾峠、十国峠、三国峠、徳本(とくごう)峠、針ノ木峠……即座に思い出す秋の峠のいくつかである...
石川欣一 「可愛い山」
...十国峠はあたたかい枯草の香と海の色...
石川欣一 「可愛い山」
...十国峠へ登る複雑な登山道を疾走(はし)り続けていた...
大阪圭吉 「白妖」
...間もなく有料道路(ペイ・ロード)の十国峠口が見えだした...
大阪圭吉 「白妖」
...いったいこの有料道路(ペイ・ロード)の敷設されている十国峠と箱根峠とを結ぶ山脈線は...
大阪圭吉 「白妖」
...もしもし――十国峠の停車場(スタンド)ですか?……箱根口です...
大阪圭吉 「白妖」
...十国峠の方を向いて走りだした...
大阪圭吉 「白妖」
...十国峠(じっこくとうげ)までの自動車専用道路からの眺望は美しく珍しい...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...箱根の山の中と十国峠を越えた太平洋岸の熱海とで...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...その帰途十国峠を過ぎては 峠路の六里の間青海を見て枯草の世界を伝ふ といひ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...比が根山秋風吹けど富士晴れず拠なく靡く草かな十国峠を通るに相当強い秋風が海の方から吹いて来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...十国峠の草山の物足らぬ心持が淋しい位よく出てゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...翌朝早く十国峠から箱根のほうへ行ってしまったということだった...
正岡容 「寄席」
...熱海をまわって十国峠を通り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十国峠の入口はこのエハガキのようになっていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...暁風に吹かれて一面な篠(しの)の笹叢(ささむら)がつづく十国峠の背なかを放浪しているのでありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...十国峠の背を何処(いずこ)ともなく去った相良金吾は...
吉川英治 「江戸三国志」
...先を争って十国峠へよじ登った...
吉川英治 「源頼朝」
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