...これではまだ不十分なんだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...いよいよあと十分なのです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...小説上では書き方によっては十分なりたつのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...諸君に於て十分なご成案のある事と信ずるが...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...女の美しさ――それだけでも十分なのに...
薄田泣菫 「茶話」
...私の眼の前に深山のもの寂びた幻影を思ひ描かしめるのに十分なものがあるから...
薄田泣菫 「独楽園」
...五分か十分なら好いだらう...
田中貢太郎 「蛾」
...昼間は依然十分な安眠が得られないらしい...
谷崎潤一郎 「鍵」
...十分な力を有つた論文ではなかつた...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...好奇心のみが対象とする学の更に十分な究明へ進むことができるだろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一年の生計千二百圓にて十分なる可し...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...が、骨の細い、そして筋肉あるいは脂肪質の異常に多い人の場合には、不十分なのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...その浮説を逆証するに十分な有名な金持ちの船客が片端しから死んでいるのだ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...空しく図画と解説の不十分なもののみが残存せり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...自分の善意もめいめいその生活の現実の条件に立って活かすしかないということについての十分な自覚...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あれだけの大砂山を作るに十分なる砂は供給し得ぬ道理である...
柳田國男 「地名の研究」
...知友に頒つのは二百部でも十分なのを思い切って三百五十刷らせて見た...
柳田国男 「予が出版事業」
...金や銀の如き可変的媒介物が不十分なことを...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??