...從つて名前を拾つて讀むことは未だ十分なる新聞雜誌閲讀法と云ふことが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そのところがまだ十分な証拠固めが出来上っていません」「ぜひ...
海野十三 「地獄の使者」
...それで十分なのである...
種田山頭火 「其中日記」
...十分な広さがありました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...あれでは学生がかわいそう」……じっくり落ち着いた十分な講義をすることのできなかった私を適切に批判している...
永井隆 「この子を残して」
...我々だって皆十分な注意を払い...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...十分な補助ができぬのは遺憾だと歎いている...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...こんな無責任きわまる不十分な支度しかしてやらずにです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...「しかしそれで十分なのではない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...十分な結果を味わうことは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一年の生計千二百圓にて十分なる可し...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...神樣は十分な報酬(むくい)を私たちに下さらうと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...社会の各階級がいずれも十分な支払と完全な雇傭を得るということは絶対不可能事であると...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは不十分な現実の理解に原因していると云えるけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(a)「物覚えにかけて十分な確信がない者はうっかり嘘をつきなさるな」といわれるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大抵(たいてい)は十分な日の光の中で育つものばかりだから...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...かれは十分な落着きを一碗のぬる茶にとりもどしてから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一方において利潤は労働者に絶対必要品を与えるに十分な額が残されないくらいにこの七二〇磅(ポンド)の中の多くを吸収してしまうほど騰貴することは出来ない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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