...それで十分であると見きはめをつけたかの如く...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...しかしこの勢力の源泉だけでは到底不十分であるということが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そしてそれだけで(もし君がそれを信ずる気になれれば)十分であるだろう...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...そこの巨大なる夫婦岩は奥地の風景の尋常でなかろうことを思わせるに十分である...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...第一のかつ最高の実有は存在すると結論せしめるに十分であるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...昔のギリシャかローマに何かそれに類する「禁戒」「タブー」「物忌(ものい)み」といったようなものがあったのではないかという疑いをおこさせるには十分である...
寺田寅彦 「ピタゴラスと豆」
...彼らがそこにいさえすれば十分である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一ヶ月五円もあれば十分である...
直木三十五 「死までを語る」
...唯一日の旅行で十分である...
長塚節 「教師」
...佐渡は博勞だけでも十分であるが只博勞だけでは鼠地の切れのやうな感じを免れぬ...
長塚節 「佐渡が島」
...単独で推論と判断の基礎に十分である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それを蒸発させるに十分である...
平林初之輔 「犠牲者」
...ついにいかなる鋼鉄製心臓の持主をも一瞥驚倒(いちべつきょうとう)せしむるに十分であるにいたった...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...従ってそれに関する記述は不十分であるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その土壌の豊度に比べればなお極めて不十分であるけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...神の公正を満足させるに十分であるかのように民衆に信じさせることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その辺(あたり)の草木に注意して三本松とかウルイ沢くらいの名を附けておけば十分である...
柳田國男 「地名の研究」
...自然に「人間性」と呼ぶことで十分である...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
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