...まだそのことを十分に証拠立てるのには資料が不十分であると云(い)って疑っている学者もないわけではないのです...
石原純 「チャールズ・ダーウィン」
...やあで十分である...
種田山頭火 「行乞記」
...私がその一つのものをば他のものを離れて明晰かつ判明に理解し得るということで十分である...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...「満腹」という言語では不十分である...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...しかしこれだけの理由ではまだ不十分である...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...昔のギリシャかローマに何かそれに類する「禁戒」「タブー」「物忌(ものい)み」といったようなものがあったのではないかという疑いをおこさせるには十分である...
寺田寅彦 「ピタゴラスと豆」
...佐渡は博勞だけでも十分であるが只博勞だけでは鼠地の切れのやうな感じを免れぬ...
長塚節 「佐渡が島」
...御入室は三時三十分であるから...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...書いてある事自身は道義心の飽満悦楽を買うに十分であるとするも...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...子供に対して私たちの同情はいつも不十分である...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...あの化粧机の向う側の押入(おしいれ)の中に彼女のものだと云ふ服がもう既に私の黒い毛織のローウッドの服と麥藁帽子(むぎわらばうし)とに入れ代りになつてゐるだけで十分である...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...解釈学は歴史の論理として不十分であることを免れないであろう...
三木清 「解釈学と修辞学」
...名が一家の開墾区域の普通名詞である証拠はこれでも十分であるが...
柳田國男 「地名の研究」
...外の埃(ほこり)はこれのみでも十分であるのに...
柳田国男 「木綿以前の事」
...文体とかいうものはどこにもない……という一言を添えておけば十分であると思う...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...日常生活の仕事を行うに十分であるという種類の...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...この区別はその根拠が十分であるとは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...描写において不十分であることを感ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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