...――それだけ云ひさへすれば十分である...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...それで十分であると見きはめをつけたかの如く...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...第一のかつ最高の実有は存在すると結論せしめるに十分であるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...既得の知識を繰り返して受け売りするだけでは不十分である...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...ふと耳にした一言で十分である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一つの火花で十分である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...次のように言及するだけで十分である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...たとへ他人の苦が八分で自分の苦が十分であるとしても...
正岡子規 「病牀六尺」
...少額の随時の自発的義捐金で十分である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...経験の反覆ということは習慣の本質の説明にとってつねに不十分である...
三木清 「人生論ノート」
...然もそれに關して思辨し得るために十分であるやうに現在の社會との類似を含んでゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ただそのお立ちの時にお送り申上げれば十分である」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いずれもその怪物を地上に転倒させるに十分である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...外の埃(ほこり)はこれのみでも十分であるのに...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自然に「人間性」と呼ぶことで十分である...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...この結果を齎すためには、同一の土地に、その齎す所の異る資本の諸部分が、逐次投ぜられており、そしてその齎す所の最小なる部分が引去られるだけで、十分である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...証拠は不十分である...
和辻哲郎 「鎖国」
...これで十分である...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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