...私は浅草の十二階下辺の私娼がさま/″\に変粧して迄男子を誘惑すると云ふ話を可なり沢山聞きましたし...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...こうした構造によって十一階、十二階は、他の階の三倍ぐらいの広さになった...
海野十三 「一坪館」
...時代おくれになる」十二階の一坪館は...
海野十三 「一坪館」
...ガスタンクの爆発と十二階が倒れるような音響と家鳴り振動...
海野十三 「放送された遺言」
...もう第十二階選士になられたのですから...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...十二階へ御昇りなすったことがおありですか...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...兄はこの十二階の化物に魅入(みい)られたんじゃないかなんて...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...私は十二階へは、父親につれられて、一度昇った切りで、その後行ったことがありませんので、何だか気味が悪い様に思いましたが、兄が昇って行くものですから、仕方がないので、私も、一階位おくれて、あの薄暗い石の段々を昇って行きました...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...十二階殊に目立ちて見ゆ...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...九階から上が地震でくずれ落ちた浅草の十二階もばく破(は)されてしまいました...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...十二階は地震のために上の三階が堕ちて九階になっていた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...やがて真直(まっすぐ)に浅草公園の十二階下に出る千束町(せんぞくまち)二...
永井荷風 「里の今昔」
...十二階に百美人の写真が出たのだ...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...十二階歌舞伎の幕間余興は...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...帽子の塵(ちり)を払いて下車の支度をなす中に心の急かるる大原の母は姪(めい)のお代に向い「モー向うに見えるのが浅草の十二階というものだよ...
村井弦斎 「食道楽」
...七階と十二階に灯がついていて...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...十二階より一足先に...
山本笑月 「明治世相百話」
...浅草蔵前の女人形十二階出現までの大見世物奇抜な見世物も多いがこれらは特別...
山本笑月 「明治世相百話」
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