...札幌に学んでいることすらも清逸の家庭にとっては十二分の重荷であるのを清逸はよく知っている...
有島武郎 「星座」
...三十二分の一混血児と云う風に...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...新來の客の話に耳を傾けている――それだけでもう彼女は十二分の幸福を感じているらしかった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...十二分の余裕を残しておくぞ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...閣下の議院政略が其弱点に投じて十二分の成功ありしは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十二分の憎悪と嘲笑を浴びせたところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...十二分の用意を迅速にととのえてやる父の手配...
中里介山 「大菩薩峠」
...十二分の有頂天(うちょうてん)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...十二分の驥足(きそく)をのばすことができるのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...探険はまず十二分の成績(せいせき)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...当の利助さえ十二分の疑念を持っているくらいですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...でも十二分の用心をして...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...(5)一インチの十二分の一の長さ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...(3)一インチの十二分の一...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...しかしわずか十二分の一不足しても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...十二分の注意を加うることとし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...私の訪問は十二分の酬(むく)いを以て迎えられたのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...十分十二分の御期待が出来ている事と存じます...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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