...札幌に学んでいることすらも清逸の家庭にとっては十二分の重荷であるのを清逸はよく知っている...
有島武郎 「星座」
...――羅針盤の周囲の三十二分の一...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...4.一吋は十二分の一呎である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...彼の禁欲的な簡素な生活は十二分の享受のための前提であり準備である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それを論破する十二分の情報を待つかするもの...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...また人間に十二分の経済的満足を与えて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...十二分の用意を迅速にととのえてやる父の手配...
中里介山 「大菩薩峠」
...十二分の成績をあげている...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十十二分の自負心と期待とをもって包を解きにかかったがんりきの百御本人も...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなところへ――何はともあれお上りやして……」十二分の面見知(かおみし)りであるらしい相手で...
中里介山 「大菩薩峠」
...探険はまず十二分の成績(せいせき)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...十二分の力を出した者がおのれに十五分の力あることがわかってくる...
新渡戸稲造 「自警録」
...この十分の苦が更に進んで十二分の苦痛を受くるやうになつたとしてもやはりあきらめるよりほかはないのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...安く仕込んだ米に十二分の利得をみせて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...他(かれ)十二分の標緻(きりょう)なしといえども持操貞確...
南方熊楠 「十二支考」
...私の訪問は十二分の酬(むく)いを以て迎えられたのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...十分十二分の御期待が出来ている事と存じます...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すべての土壌の果実の生産物の十二分の一を...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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