...十二分の苦しみである...
芥川龍之介 「拊掌談」
...後々問題を起さぬという約束で十二分の手当を与えて花との手をきられた事も...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...4.一吋は十二分の一呎である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...「生きて」という字が活躍して十二分の働きをしておるとは申されません...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...三十二分の一混血児と云う風に...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...十二時二十二分の列車に乗るために...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...閣下の議院政略が其弱點に投じて十二分の成功ありしは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そうして著者に対しては十二分の反抗心を蓄えながら作物だけは大いに利用しようとした処に...
中里介山 「生前身後の事」
...十二分の有頂天(うちょうてん)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...十二分の成績をあげている...
中里介山 「大菩薩峠」
...探険はまず十二分の成績(せいせき)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...十二分の力を出した者がおのれに十五分の力あることがわかってくる...
新渡戸稲造 「自警録」
...十時五十二分の上り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この十分の苦が更に進んで十二分の苦痛を受くるやうになつたとしてもやはりあきらめるよりほかはないのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかしわずか十二分の一不足しても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...安く仕込んだ米に十二分の利得をみせて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...十二分の注意を加うることとし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...ただその芸によって我々に十二分の娯楽を与えた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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