...彼女は十二分に魅力的だ...
...この問題に関しては、私たちは十二分な注意を払わなければならない...
...彼は十二分な準備をして臨んだ...
...この食事は十二分においしくて、何度でも食べたくなる...
...彼女は自分にあったドレスを十二分に楽しんでいた...
...十二分に身じたくをしてから出かけたらいいだろうとみんなが寄って勧めたけれども...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...それから三ヶ月間火星に踏みとどまって火星の探検を十二分に果たし...
海野十三 「三十年後の世界」
...いちいち国の能率を本当に十二分にあげることは不可能ですよ...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...十二分に照明が出来ること請合(うけあ)いである...
海野十三 「発明小僧」
...彼の禁欲的な簡素な生活は十二分の享受のための前提であり準備である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...三十二分の一混血児と云う風に...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...好奇心を誘惑するには十二分でありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十十二分の自負心と期待とをもって包を解きにかかったがんりきの百御本人も...
中里介山 「大菩薩峠」
...今や性急に且つ十二分に充たされねばならぬ...
中島敦 「盈虚」
...十二分の力を出した者がおのれに十五分の力あることがわかってくる...
新渡戸稲造 「自警録」
...お金の分は十二分に楽しめます……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...苦労は十二分に――阿賀妻こそ...
本庄陸男 「石狩川」
...しかしわずか十二分の一不足しても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それぬきで十二分の御満足です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(5)昭和十三年五月二十九日屈斜路地震の発光昭和十三年五月二十九日午前一時四十二分...
武者金吉 「地震なまず」
...七月十九日の午前十時二十二分に三年町の自宅自室で父が七十二歳の息を引取った時...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...「……成る程……その責任なら当方で十分十二分に負いましょうよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...我々は科学への激しい情熱とこれら神秘的な山脈の彼方にある未知の領域の驚異への探究心を十二分に維持していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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