...彼女は十二分に魅力的だ...
...この問題に関しては、私たちは十二分な注意を払わなければならない...
...彼は十二分な準備をして臨んだ...
...この食事は十二分においしくて、何度でも食べたくなる...
...彼女は自分にあったドレスを十二分に楽しんでいた...
...「ただいまは八時五十二分三十一秒です」「そうか...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...いちいち国の能率を本当に十二分にあげることは不可能ですよ...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...油学士の自尊心を十二分に傷つけた...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...十時三十二分...
谷譲次 「踊る地平線」
...慾を云へば武藏野の秋を十二分に觀賞する爲には未だ少し時候が早過ぎて...
寺田寅彦 「伊香保」
...何んな完全な設備でも出来る筈の余地が十二分にあつた...
徳田秋聲 「老苦」
...帝国党の候補者には十二分の援助を与よ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今や性急に且つ十二分に充たされねばならぬ...
中島敦 「盈虚」
...それを十二分に汁(しる)の上に振りかけて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...十二分にもっているものを...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...あと二十二分経てば噴水の鶴は鳴き出す筈なのだが……...
久生十蘭 「魔都」
...四時十二分にとうとう殲滅されてしまったのである...
久生十蘭 「魔都」
...はじめ十二分以上に映画を讃美しておいてガラリ居所変わりで寄席の世界のよさへ彼らを連れ込んでくるという方法を採ることにいかばかりか役立っていることよ...
正岡容 「わが寄席青春録」
...十二分に能通を列(なら)べて留飲をさげしなるべし...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...小やみに八時十二分かの汽車にのったら島田へつくと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十二分に察せられる訳では御座いますまいか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...我々は科学への激しい情熱とこれら神秘的な山脈の彼方にある未知の領域の驚異への探究心を十二分に維持していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...その教以外に正伝した妙心こそ「理性の真実」であって三乗十二分教の所談と同日に論ずべきものでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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