...彼女は十二分に魅力的だ...
...この問題に関しては、私たちは十二分な注意を払わなければならない...
...彼は十二分な準備をして臨んだ...
...この食事は十二分においしくて、何度でも食べたくなる...
...彼女は自分にあったドレスを十二分に楽しんでいた...
...そこに十二分な個性の自由が許されている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...後々問題を起さぬという約束で十二分の手当を与えて花との手をきられた事も...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...勝つた者の喜び彼はそれを十二分に味つて居た...
太宰治 「地図」
...今日われわれが在(あ)るところの緯度は北緯八十度五十二分で...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...中心實に此點に於ける閣下の特色が十二分に發揮せられむことを期したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そうして著者に対しては十二分の反抗心を蓄えながら作物だけは大いに利用しようとした処に...
中里介山 「生前身後の事」
...こんなところへ――何はともあれお上りやして……」十二分の面見知(かおみし)りであるらしい相手で...
中里介山 「大菩薩峠」
...十二分にもっているものを...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...元旦の九時十二分に噴水の鶴が鳴くというのは一体何から割り出したものか元より作者などの知ろう筈はない...
久生十蘭 「魔都」
...ところで今日は大潮で干潮の時間は午前九時十二分だ...
久生十蘭 「魔都」
...(5)一インチの十二分の一の長さ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...まあ朝の仕事にしては十二分だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...明日の朝七時三十二分には紐育へ着く――...
牧逸馬 「夜汽車」
...わけもなくお客たちはシーンと魅されてしまって十二分以上に演った圓生が「ではこの続きはまた明晩」と結んだとき...
正岡容 「小説 圓朝」
...十二分に能通を列(なら)べて留飲をさげしなるべし...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...蟒は十二分に醉拂つて居るらしい...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...袖で十二分に口のあたりを掩(おお)うて隙見男(すきみおとこ)に顔をよく見せないが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十二分に尽くした今日までの好意がわからない年でもないのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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