...彼女は十二分に魅力的だ...
...この問題に関しては、私たちは十二分な注意を払わなければならない...
...彼は十二分な準備をして臨んだ...
...この食事は十二分においしくて、何度でも食べたくなる...
...彼女は自分にあったドレスを十二分に楽しんでいた...
...十二分に身じたくをしてから出かけたらいいだろうとみんなが寄って勧めたけれども...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...札幌に学んでいることすらも清逸の家庭にとっては十二分の重荷であるのを清逸はよく知っている...
有島武郎 「星座」
...それに對する僕の謝禮はメールに原稿を書いたので十二分に濟んでゐます...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...恰度四時四十二分に夜行の旅客列車が物凄い唸りを立てて...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...其れよりも十二分に健康を恢復して...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...十二分にご存じのはずで...
太宰治 「貨幣」
...父の恨みを十二分に晴らした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それを十二分に遂行せずには置かなかつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...おのおのが十二分の興を尽して...
中里介山 「大菩薩峠」
...興は十二分に湧いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...あと二十二分経てば噴水の鶴は鳴き出す筈なのだが……...
久生十蘭 「魔都」
...見ただけでプッとふき出したくなるような雰囲気を十二分に発散させながら...
正岡容 「寄席」
...十二分にと味はせて呉れた(浅草の並木に至つては路次と二階席の風流を両ながら具備してゐたと云へる)...
正岡容 「寄席風流」
...十二分の注意を加うることとし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...袖で十二分に口のあたりを掩(おお)うて隙見男(すきみおとこ)に顔をよく見せないが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...渋江の家では十二分に取り揃(そろ)えてあったので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...七月十九日の午前十時二十二分に三年町の自宅自室で父が七十二歳の息を引取った時...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...今夜は十二分な確信があるもののごとく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索