...おばばはもう十万億土へ行ってしもうた...
芥川龍之介 「偸盗」
...十万億土つていふから...
相馬泰三 「野の哄笑」
...まるで十万億土から響いて来るように...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...十万億土、奈落(ならく)の底まで私は落ちた...
太宰治 「八十八夜」
...そのチベットとやらの十万億土へ行ってしまいたい気持である...
太宰治 「花火」
...いちばん目に止るのは足の方の鴨居(かもい)に笠と簑とを吊して笠には「西方十万億土順礼 西子」と書いてある...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...十万億土の旅じゃあるまいし...
豊島与志雄 「自由人」
...その小さな眼のなかに私の姿をしまつてあの十万億土までも持つてゆかうとするかのやうにじつと見つめながら四方やまの話をする...
中勘助 「銀の匙」
...神秘は十万億土(じゅうまんおくど)へ帰って...
夏目漱石 「草枕」
...我また汝を柩(ひつぎ)におさめて東方十万億土花の都の俳人によするものなり...
正岡子規 「刺客蚊公之墓碑銘」
...ゴーといふのは汽車のやうだがこれが十万億土を横貫したといふ汽車かも知れない...
正岡子規 「墓」
...ヤ音がするゴーというのは汽車のようだがこれが十万億土を横貫したという汽車かも知れない...
正岡子規 「墓」
...これは遠い十万億土ではないが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十万億土へ響きわたるくれえ立派に読んでやる」家主の平作老は...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...十万億土の汽車賃使わず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...流石(さすが)の吾輩も十万億土行きの片道切符を買って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...連れて来るには十万億土(おくど)まで呼びに行かなければなりません」「や...
吉川英治 「新・水滸伝」
...十万億土ほど遠くはねえ」ばばは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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