...3愛には愛の對象と同一になつてゐる愛と同一になることを求めてゐる愛との二つの區別がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...本篇(ほんぺん)に於(おい)ては全部(ぜんぶ)これを活火山(かつかざん)と名(な)づけて必要(ひつよう)のあつた場合(ばあひ)に休活(きゆうかつ)の區別(くべつ)をなすことにする...
今村明恒 「火山の話」
...橋を渡つて芝區へ這入ると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...全體の區劃は實際は一つゞきになつてゐた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...或ひは男とも女とも區別のつかぬ御顏をして居られるのであるが...
近松秋江 「湖光島影」
...玄弉三藏の飜譯とその以前の飜譯とによつて舊譯新譯の區別がありまして...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...『良心』は思想であり『神經』は感情であるといふやうに區別することから...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...夫々の區別した發音により...
萩原朔太郎 「ローマ字論者への質疑」
...流(なが)れにそつて京橋區内にはいると...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...それでこれをよく見(み)ますと日本製(につぽんせい)か支那製(しなせい)かの區別(くべつ)はわかるのであります...
濱田青陵 「博物館」
...寒(かん)といふ風(ふう)にその各地方(かくちほう)に適(てき)してよく育(そだ)つ森林(しんりん)の區域(くいき)と...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...眞に生活を樂しむ者はディレッタントとは區別される創造的な藝術家である...
三木清 「人生論ノート」
...この區別はあの叡知的世界(mundus intelligibilis)と感性的世界(mundus sensibilis)といふ名をもつてその後永く思想の歴史のうちにはたらいてゐる...
三木清 「認識論」
...もし現實的に表象過程が思惟過程から全く區別されてゐるとしたならば...
三木清 「認識論」
...オスワルト・シュペングラーはかのセンセイションを惹き起した書物『西洋の沒落』の中で自然と歴史とを區別するものとして「因果の原理」と「運命の理念」とを掲げた*...
三木清 「歴史哲學」
...三つのものをその主要なる概念として區別して來た...
三木清 「歴史哲學」
...自然の存在の領域から自己を區別する...
三木清 「歴史哲學」
...無機物の區別の如き...
宮原晃一郎 「科學的の神祕」
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