...最後(さいご)にその二等(とう)と三等(とう)との區別(くべつ)さへも辨(わきま)へない愚鈍(ぐどん)な心(こころ)が腹立(はらだ)たしかつた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...或ひは此の如くにして焦點と輪廓とを區別したのは自分の誤謬であるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...南北(なんぼく)に長(なが)き水田(すいでん)の一區域(いちくいき)の中(なか)に...
今村明恒 「地震の話」
...その用法の九割は悟られないやうな微細な點で區別がある多くの同意語から成立つてゐる...
高田力 「ベーシック英語」
...或る土地を區劃して之に莊園と名付けて...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...其眼中復た區々の小是非小問題なきものゝ如し然り唯だ百姓議論...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ともかくこの二つの區別あることを認めたのは劉知幾である...
内藤湖南 「支那目録學」
...江東一帶は工業地區となり...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...體驗における生の從つて實在性の契機と反省の從つて内容的觀念的契機とを區別しつつ兩者の間に聯關を設定する故...
波多野精一 「時と永遠」
...我國の淺草奧山又は新京極に譬ふべき遊觀の區にして...
原勝郎 「貢院の春」
...廣い一區劃であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...語調(アクセント)の混亂の中からロチスター氏の語調を區別しようとしてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...濕氣(しつき)のあるところに生(は)える『濕生(しつせい)』のものとの區別(くべつ)があつて...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...どこまでも區別が存在し得るのである...
三木清 「人生論ノート」
...自然の存在の領域から自己を區別する...
三木清 「歴史哲學」
...ところでこのやうな根源的な存在理解に於て他の種類の存在から區別されて特に「歴史」として見出されるものは「人間的なもの」といふ性質を根本的に含んでゐる...
三木清 「歴史哲學」
...ハルナックは存在としての歴史と史料といふ二つのものを十分に區別してゐない...
三木清 「歴史哲學」
...藝術の作品の僞物とほん物の區別のわかる人々は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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